イチオシレビュー一覧

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ときには緩やかにゆっくりと……

迫害され辛い境遇の中で育ったソフィアは、追手から逃れる途中に村の北にある“奈落の滝”に落ち、
“ここではないどこか”港町クナートにたどり着きます。

この町で、ソフィアの生活は大きく変わります。
優しく温かい人たち、いたわり、初めての仕事……

ところがソフィアは、これをなかなか素直に受け入れられません。

しっかり者の性格のせいか、過去の辛い経験のためか、
ソフィアが変わるのには、まだ時間がかかりそうです。

でも、まっすぐ目的地に行く旅もいいけれど、
ゆっくりと周りの景色を見ながらいつの間にか……
というのもいいのではないでしょうか?

とにかく全編を通して、ソフィアがかわいい!
情景描写も緻密で丁寧です。
hakeさんワールドに浸りながら、ソフィアの成長を見守りたい。
そんな気持ちにさせる作品です。

ぜひ、楽しんでください。



頑なな美少女の心が溶けていく様

この作品の主人公は、物心ついたときから迫害を受け、着るものや食事も満足に与えられず、汚い小屋のなかで暮らしています。そんな彼女が、とある事件により、まったく別の世界へと行ってしまいます。

そこでは彼女は迫害を受けることはなく、むしろ暖かく迎え入れられ、優しく接してくれる人達と出会い、彼らに囲まれて過ごすようになっていくのですが、周囲が変われども、少女は頑なです。
人に優しくされることに全然慣れていないゆえに、親切や愛情を受け取ることできません。嫌なわけではなく、「わからない」のです。

けれど、徐々に、ほんとうに少しずつですが、彼女は人とのふれあいを学びます。

いろいろな人と出会いますが、そのなかでとくに大きかったのは、とある男性との出会いでした。

頑なな少女がだんだんと心を開く様が、丁寧に描かれた作品です。

ソフィアとシン様大好き!

  • 投稿者: dia   [2019年 12月 09日 14時 47分]
 この2人がとにかく好きです♡
 ハーフエルフであるソフィアの悲し過ぎる過去から始まる第1章の『はじまりのおわり』は読んでいてとても壮絶でした。その1ページだけで悔しくて泣けてくるくらい引き込まれてしまうかもしれません。実際私はそうでした…。

 でも、そんな自身の生い立ちにも負けないソフィアの新しい世界での仲間たちの関わりにとても救われます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 周りの方に気にしてもらえること…これだけでこんなに幸せなことはないんだなと感謝の気持ちが込み上げてきました。

 生い立ち上、どうしても普通とは感覚がズレてしまうソフィアですが、「これから、どんどん幸せになってほしい!」と読者に思わせる所がこの作品の魅力でもあります!
 2人の行く末に目が離せない(o^^o)!
 hake様の素敵な挿絵も必見です♪♪

人との絆は螺旋を描いて……迫害されていた少女が世界を飛び越え、成長していく物語

少女ソフィアはその生まれから迫害を受け、ある日追われて滝壺に落ちました。
奈落の底へ叩きつけられる直前、彼女は世界を飛び越えます。
新たな世界でソフィアが見たものは――

出会った人々のぬくもり、初めて味わう食べ物のおいしさ、街の賑やかさ。

もちろんそこで出会うものは優しさばかりではなく、ソフィアは謂れのない悪意に晒されたり、人間関係の機微から生まれる棘に悩まされたりします

人の好意と悪意の両方を受けながら、ソフィアは仲間たちと絆と結び、螺旋の階段を上がっていくようにゆっくりと成長していきます。
そして少しずつ見えてくるこの世界の秘密とは……?

丁寧な文章とともに、hake様ご自身の手による美麗な挿絵も本作の大きな魅力のひとつです。
どうぞこの素晴らしい、そしてほろ苦い世界をお楽しみください。

彼女の「螺旋」は、 この物語ではっきりとした輪郭を描いていく。

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 03月 23日 21時 23分]
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 物語のヒロイン、ソフィアの登場場面は暗く冷たいけれども、彼女に関わっていく人物との暖かな関わり合いが秀逸です。

 天然なアトリ、優しいシン、姉御肌なネア……この物語では被差別民ハーフエルフで、孤独な立場でもあるソフィアの心を、仲間たちは優しく解きほぐしていきます。

 陽だまりのような居場所を見つけたソフィアの小さな足取りは、わずかずつながらも、しかし確かに動き始める……!

 作者のhake氏は繊細な書き口の持ち主です。独特な世界観を感じる物語執筆だけではなく、キュートで華麗に描かれる挿絵も自ら多く手がけ、物語へ華やかな彩りを添えています。

 よろしければ多くの方へ、手にとっていただきたい物語です。

無色だった少女の世界が色づいていく。これはそんな物語。

ソフィアはとある村の片隅の朽ちかけた小屋のなかで、たった一人で十数年生きていた。
村人から迫害され、まともに人と会話することもない孤独な日々。

ある日追われて奈落の滝に落ちる。
そして滝の向こうに、ソフィアは新しい世界を見た。

孤独に生きてきた少女は救われ、人とふれあい、しだいに自分だけしかなかった世界が広がっていく。

ソフィアが出逢う人々の優しさ、友情、愛。
読み進めるうちにその一つ一つがいとおしくなっていきます。
世界は冷たいだけじゃない。優しいだけでもない。
いろんな人がいて、ひとつの世界ができている。
なにもなかったソフィアの未来は何色に変わるのか。
ぜひ、お手にとってみてください。

絡み合う関係は螺旋のように!!

なんといってもソフィアがカワイイ!!
アトリさんが甲斐がいしい!!

異世界もの…簡単に言ってしまえばカテゴリーされてしまうが、この物語はゴテゴテしてる描写が少なく苦手だという方にも身構えたりせずに入って行けるそんなライトさがあります。

文章も丁寧でなめらか。
特に重くなりがちなアクション(戦闘)シーンも情景が浮かんでくるくらい細かく設定されているのが分かります。

挿絵もこの物語を彩る一つのピース!!
シーンにマッチした構成になっており、文章との相乗効果により、より一層想像力を高めてくれます!!

さえらなる見どころ!!
人間関係ですね。(恋愛)とカテゴリされているだけに今後誰と誰が…

この先は読んでみてのお楽しみ!!
一見して損ナシ!! 作品であります!!
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