イチオシレビュー一覧

この物語はそれほど遠くはない、
進化を遂げた未来のお話。

何もかもが簡略化され、
煩わしい作業・工程が省かれた世界。
そこに老夫婦が身を投じた。

ふたりはその奇妙な空間のなかで
非日常を体験し、その不便さを痛感する。
はたしてそこに救いはあるのだろうか？

◇◇◇

便利な世の中なはずが、
老夫婦には不便さが残るものだった！
これはある種のメタファーであり、
非常に逆説的な小説だと思われる。

SF小説好きの作者さまだからこそ
生み出された作品なのでしょう！
とても面白いです(о´∀`о)

あなたもぜひ、
この奇妙な世界に
引きずり込まれてみては？

2035年。東京はロボット都市になることで、労働者不足を解決した。日本人のお家芸が発揮された都市を訪れる老夫婦の戸惑いが身にしみます。初めて東京に出て来たときの緊張感が懐かしいです。このお話しは田舎者には痛いです。この先、ジュース一本買えなくなるかもと思うとドキドキします。未だにカードで買い物をするのに抵抗のある女性は要チェックです！どうかこんな未来が来ませんように、と願うばかりです。