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今までの人生を振り返り、これから先の生き方を考えさせられました

  • 投稿者: 暮伊豆   [2020年 11月 13日 00時 46分]
人生は重荷を背負って遠くに歩くようなものだって言葉がありますよね。
二十一世紀になってもう二十年が経つというのに、何を馬鹿なことを言ってるんだと思わないでもありません。

誰だって歩くよりは車にでも乗って楽をしたい。
重い荷物なんか持ちたくない。それこそ車に積めばいい。

私もそう思います。

ただ、こうも思うのです。

『過去の生き方が今の人生を決定し、今の生き様が未来を形作る』と。

あなたの歩みは、後身に誇れる一歩ですか?

この作品を読んだために、そんなことを考えてしまったのです。

失ったもの、まだ残っているもの。

 人が生きていく中で、得ていくものは数知れない。だが、その全てを永遠に持ち続けていられるようには、人は作られていない。
 忘れてしまったもの。捨てたもの。捨てたくなかったけど、無くしてしまったもの。誰にでもきっと、数え切れないほどにある。
 だけど、まだ私達の中には残っているものもちゃんとある。ぽろぽろと、落としながらでも前に進んでいくことはできる。
 その先に何があるか。その時に、何が残っているかはわからないけれど。それでも私達は、前に進んでいく。
 人が生きていく中で、必ず付きまとう取捨選択の道。そんな避けられない切なさを、穏やかな文体で描き出した詩となっています。ぜひご一読ください。

淡々と、それでいてすごく深い

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 03月 08日 23時 00分]
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人生とは何なのだろう。

恐らくその答えは、100人に聞けばきっと100人が異なる。

けど、一つだけ共通していることがあると思う。

長い人生の中で、きっと一切なにも捨て去らずに大人になれた人はいない。

あるいは捨て去りたくなくても、取りこぼしてしまう事も、また多いだろう。

人生という道は、曲がりくねっていても一人一人の一本道だ。

だが、隣接する他者の人生と協調するために、道をコンクリートに変える人がいるかもしれない。

ぬかるんだ土壌に対応するために木材の舗装道にする人がいるかもしれない。

環境に応じて現実の道も人生という道も姿を変えざる負えない。

人生とは何かを捨てて、何かを得ること、それを選ぶ事の繰り返し。

それを考えさせられるこの作品、ぜひご一読をお願いしたい。

これは詩歌。人生という名の道。

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 03月 07日 17時 13分]
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ひとは道を歩く。
一本道。

それはどこまでも続いていく。

ひとはその途上で多くのものを拾い、
また、その途上で多くのものを捨てる。
その繰り返し……

それは知識?時間?金銭?恋愛?

いずれにせよ、
何かを得るたびに、
何かを失うものよ。

そう言われている気がする、
そんな素晴らしい作品です。

また、その内容もさることながら、
まるで街路樹や盆栽が如く、
文章の体裁が整えられている
というのも素晴らしいですね♪

対句表現や被せを多用し、
文章全体をリズミカルに仕上げるあたり。
遥彼方先生の技量の高さが窺えます!

抽象的である一方、
その情景が具体的なものとして現出する。
この作品は一見価値あり!
いえいえ、何度も読み直すことで
味わい深さに気づけるものでしょう。

ぜひ読んでみてください。

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