イチオシレビュー一覧

桜の花の芽吹きと共に目覚める桜の花の精が、この作品のキーパーソンである。
主人公はその花の精が見える女の子だ。
彼女は花の精に英語で話しかけるが、花の精は日本語で挨拶を返すのであった。
そこで英語が話せないことがバレてしまった花の精は、彼女の母の策略もあって英語を二人で勉強することになる。
とはいえ、花が咲いている間しか会えないことを考えるとなんと儚い間柄なのだろうと思うのである。
花の精から見ると人間も儚く見えるだろうが、こちらから見た桜もまた儚いものであることを考えさせられた作品である。