イチオシレビュー一覧

「転生した悪役令嬢がシナリオに抗う」ストーリーではありますが、所謂テンプレでは決してありません。

まず何よりも語り手である主人公の目を通して描かれる人、生き物、世界、それぞれが本当に生き生きとしていて、描かれる世界とそれを語る主人公を愛さずにいられません。
また主人公が3歳の時から物語が始まるので、彼女の成長が微笑ましく、感情移入しては涙し、ハラハラ手に汗を握ります。過去に辛い思いをした主人公を取り巻く愛情がたっぷりで、だからこそ彼等と共に主人公を励ましたくなります

書籍化もされており、恐らくはやむなくカットした部分も沢山あったと思います。
その分書籍版はすっきりとしていますが、個人的には大人の事情でカットされたのであろうあれこれも含めて、くすっと笑える部分の多いWEB版の方が好きで、こんなに長いお話なのにもう何度も何度も読み返しています。

是非ご一読頂きたいです。

この「転生令嬢は冒険者を志す」は私が読んできた悪役令嬢ものでも異色といえる作品です。
それでもおすすめと言えます。主人公のセレフィオーネが自分の悲劇的な運命を自身の前世の記憶と知識で回避しようとする物語です。
周囲のキャラクター達が皆個性的で良い味を出しています。
特にお気に入りなのがセレフィオーネの親友の少女です。後はセレフィオーネのお兄さんでしょうか。
是非、皆様読んでみてください。

レビューが無かったので、僭越ながらレビューさせていただきます。(下手です)

あらすじは、前世で読んだ小説の悪役令嬢であるセレフィオーネに転生した主人公が、断罪される運命に立ち向かう、と言うものです。

これだけだと所謂テンプレ小説の展開ですが、他の作品とは際立って違う点は「運命」「普遍的愛」という点。
(なお、小説のタイトルからいきなり冒険者になるように思われますが、話は3歳から始まります)

それらを支える点が秀逸な心情描写と、有機的人間関係、そしてアッと驚くような伏線張りです。
あまり多く話すとネタバレになるので伏せますが、いろんな人を愛し、愛される主人公が仲間とともに「孤独」「断罪」という運命に立ち向かう姿は必見です。

運命にひたすら抗い、苦しみ、それでも愛する人とどう立ち向かうのか、それらを是非注目して読んで頂きたいです。