イチオシレビュー一覧

　見習い錬金術師のアイリスが、優しい周囲に助けられながら、少しずつ成長していくお話です。
　まず間違えても深夜に読み始めてはいけません。何せ、パンが美味しそう。主人公のアイリスは錬金術師としてはまだ力不足だけれど、焼いたパンやお菓子には、不思議な効果が付与されます。そのパンが、とにかく美味しそう（二回目。レッテリオもアイリスも癖がなく、好感が持てる二人なのですが、其の分恋愛もゆっくり進んでいる気配。気づけば恋愛フラグはスルーして、精霊達と一緒になってパン食べてます。そのパンがまた美味しそう（三回目。
　主人公が錬金術師とあれば、誰もがあっと驚く薬を作れたり、ダンジョンで活躍したりしそうだけれど、アイリスはそんなこともなく、でも周りを笑顔にしてくれています。
　アイリスを手伝う精霊達もとにかく可愛いの揃い踏みなので、のんびりと、穏やかな異世界を楽しみたい方には、是非読んで欲しい作品です。

とある事情で見習い錬金術師のアイリスは森の工房で1人暮らすことに。食べるものがなくなり契約した精霊の力を借りてパンを焼いたところ前代未聞の回復の効果がついたパンが出来上がってしまう。そのパンを食べた騎士に携帯食の作成を頼まれたり、迷宮探索に同行したり、やっぱりパンを焼いたり…な工房生活のお話。
キャラクター、お料理描写が魅力的な作品です。
主人公の好奇心旺盛でどこか危なっかしいアイリス、契約精霊のサラマンダー(オオサンショウウオ似)、アイリスを気にかけてくれる騎士、流浪のモフモフ…否、商人など魅力的な登場人物ばかり。
作中のパンを焼いたり料理の場面では出来上がるまでの過程を細かく描写しているため想像しやすくお腹がすいてきます…
恋愛要素もありますよ！

可愛らしいキャラクターに癒されたい、お料理要素がある物語が好き、ゆっくり進む恋愛が好き、という方におすすめです。
ぜひ読んでみて下さい。