イチオシレビュー一覧

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両片思いといえばこの物語

王太子とその婚約者。それぞれの立場に伴う責任の重さ。
敵国で人質として過ごした十年の歳月が王子を人間不信に陥らせたのは当然であるし、人柄も容姿も控えめなヒロインが政略結婚に夢を見過ぎないよう自らを戒めるのも必然である。
二人の心が近づいたかと思えば、間の悪い事件がそれを引き離す。真面目な二人に幸せになってもらいたいとハラハラすること請け合いだ。
二人を取り巻く人物の描写も、靴、花帽などのガジェットの使い方も、青つぐみの伏線も素晴らしい。
一見気弱にも見えるヒロイン、アデラインだが、自尊心を傷つけられるような出来事があったために自分に自信を持ちきれないだけであり、その心は王太子妃にこれ以上相応しい人物はいないと断言できるほどに、強い。
アデラインの暖かい真心が、王子の見事な猫を脱がすことができるのかどうか、是非読んでみていただきたい。

もどかしい!!!!

あああ、すれ違いが!!!もどかしい!!!!
自分の語彙力が無さすぎることが悔やまれる(涙)
とにかく、もどかしい!!!!!
お互い素直になれば一瞬で幸せなのに!!!
キュンキュンする!!
遠回りしまくってるけど、思いが通じあって幸せになってくれ!!!!!!

過去恋人がどうなるのか楽しみにしております(*^◯^*)!!


完璧王子殿下の被る猫とは。

  • 投稿者: きりか   [2018年 06月 03日 09時 36分 ()]
敗戦国となり、唯一の王子が人質として国元を離れ、その数年後に、国元にいる婚約者である宰相の娘との婚約破棄宣言から始まります。

一方的な婚約破棄騒動ですが、祖国からの反対にあい、婚約破棄事態がなくなりますが、宰相令嬢ことアデラインは深く傷付きます。その数年後、成人した王子が帰国。

美しく、麗しの王子殿下とは対称的な、(本人いわく)地味な宰相令嬢アデライン嬢と再会し、
アデライン嬢の前でだけ、いきなり、被り続けた猫を剥がします。
淡い憧れを抱いていたアデライン嬢は、一気に恋心が飛んでいき、びくびくしつつも、二人は、お互いに歩み寄っていきます。
アデライン嬢の大人しいだけでなく、高い矜恃、気高い精神、穏やかな心に、いつしか惹かれ、生まれて初めての片想いに落ちるルトヴィアス殿下。
かたや、政略結婚になるから…と、恋をしては駄目と、自分を押さえるアデライン。
素敵すぎる物語です。
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