イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く本当にホラーが好きじゃなければ書けない
- 投稿者: 退会済み [2019年 12月 29日 06時 07分 (改)]
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私は映画を嗜む人間ですが、特にホラーをよく鑑賞し、実話怪談等も大好き、昔ながらの怪談もかなり大好きですが、作者の知識量には中々に唸る物があります。
特に『鳥山石燕』という浮世絵絵師の名を挙げた事に非常に好感が持てます。
知らない人はいない、妖怪元祖の故水木先生は姿形の無かった多くの妖怪に生命を吹き込みましたが、鳥山石燕氏もまた、故水木先生と同じ事をした、というよりは、一部の妖怪姿の元とされ、故水木先生の『元祖の元祖』とも言える方、知る人ぞ知る方の名前が出た時点で、作者の知識量の半端無さに唸りました。
作品内容も、非常に読みやすく、ながらも、古典怪談を原点としたであろう内容は魅力に溢れ、昨今のホラーの『幽霊や妖怪を出せば良いだろう』ではなく、真の意味で本来のジャパニーズホラーであり、じわりじわりと来る感覚は、堪りません。
個人的には最高の作品です。
特に『鳥山石燕』という浮世絵絵師の名を挙げた事に非常に好感が持てます。
知らない人はいない、妖怪元祖の故水木先生は姿形の無かった多くの妖怪に生命を吹き込みましたが、鳥山石燕氏もまた、故水木先生と同じ事をした、というよりは、一部の妖怪姿の元とされ、故水木先生の『元祖の元祖』とも言える方、知る人ぞ知る方の名前が出た時点で、作者の知識量の半端無さに唸りました。
作品内容も、非常に読みやすく、ながらも、古典怪談を原点としたであろう内容は魅力に溢れ、昨今のホラーの『幽霊や妖怪を出せば良いだろう』ではなく、真の意味で本来のジャパニーズホラーであり、じわりじわりと来る感覚は、堪りません。
個人的には最高の作品です。
まだ、夜の闇が人間のものではなかった時代
その中に蠢く「何か」…それを理解し、我がものとするために、人はその何かに名前と姿を与えた
それが「妖怪」である
彼らは、私達が抱く畏怖や信仰によって、永く存在し続けた
時代が変わって現代、様々なサブカルチャーにその姿を残しつつも、彼らはどこか眩しそうに私達を見詰めてくる
きっと、私達人間が築いた文明の灯が、彼ら「妖怪」には眩しすぎるのだろう
怪異は正体不明だからこそ、より濃く闇の中で存在感を放つ
そうした意味では、本作は「本当の妖怪」の姿が、生き生きと描かれた希少な作品である
それなりの数の妖怪小説を読んできた私には、これはある意味衝撃だった
いわば「原点回帰」
本作は現代の文明が灯すぼんやりした灯に、往年の覇気を失いつつあった彼らの…怪異として在った本来の姿を思い出させてくれる秀作である
妖怪好きにはぜひお勧めしたい
その中に蠢く「何か」…それを理解し、我がものとするために、人はその何かに名前と姿を与えた
それが「妖怪」である
彼らは、私達が抱く畏怖や信仰によって、永く存在し続けた
時代が変わって現代、様々なサブカルチャーにその姿を残しつつも、彼らはどこか眩しそうに私達を見詰めてくる
きっと、私達人間が築いた文明の灯が、彼ら「妖怪」には眩しすぎるのだろう
怪異は正体不明だからこそ、より濃く闇の中で存在感を放つ
そうした意味では、本作は「本当の妖怪」の姿が、生き生きと描かれた希少な作品である
それなりの数の妖怪小説を読んできた私には、これはある意味衝撃だった
いわば「原点回帰」
本作は現代の文明が灯すぼんやりした灯に、往年の覇気を失いつつあった彼らの…怪異として在った本来の姿を思い出させてくれる秀作である
妖怪好きにはぜひお勧めしたい
暑い日に読みたい正統派妖怪物語
- 投稿者: D@2年連続カクヨムコン受賞 [2018年 08月 15日 22時 31分]
【暑い日に読みたい正統派妖怪物語】
これこそ、妖怪物の正統派。
耳なし芳一など、日本が古来より培ってきた妖怪物語の系譜の王道を行く作品です。
物語を開いて、そこにあるのは恐怖。
そして、その雰囲気に圧倒されるでしょう。
特に、擬音の使い方がいい。
「ぼこ、ぽこ、ぎろ」、「ガツン」などとても怖いです。
真夏に読みたい傑作ホラーです!ぜひ読んでください!!
これこそ、妖怪物の正統派。
耳なし芳一など、日本が古来より培ってきた妖怪物語の系譜の王道を行く作品です。
物語を開いて、そこにあるのは恐怖。
そして、その雰囲気に圧倒されるでしょう。
特に、擬音の使い方がいい。
「ぼこ、ぽこ、ぎろ」、「ガツン」などとても怖いです。
真夏に読みたい傑作ホラーです!ぜひ読んでください!!
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