イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

ゲームの思い出にはBGMがついてくる

大学の新入生勧誘イベントで軽音学部の演奏を目の当たりにした白井健は、美しい鍵盤奏者に憧れて入部を決心する。
早々に鍵盤奏者・月無めぐると対面する幸運に恵まれた白井であったが、何となしに発した「FFのサントラ持ってます」の一言がスイッチを入れた。
何を隠そう、月無先輩は重度の「ゲーム音楽」マニアだったのだ……。

――という筋立ての青春ストーリーです。

まず目を引くのは作者様の音楽に関する造詣。ゲーム音楽はもちろん、音楽自体やバンドの知識がさらりと作中に盛り込まれています。
また月無先輩や白井君の語り口はゲームそのものへの愛情も感じさせ、ゲームに触れたことがある人なら思い出に浸りながら読み進めることができるでしょう。

白井君の誠実さや月無先輩の無邪気さ、男性陣のアホなノリ、女性陣の魅力と、若々しさが詰め込まれた一作です

※本レビューは「ノベルアップ+」「カクヨム」にも掲載されています。
↑ページトップへ