イチオシレビュー一覧

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戦う者達に幸あれ

心理・心情・内面・情景・背景・人物・などすべの描写が完成されていて、同じ作り手ながら読んでいて圧倒される。

何よりも、文字の一つ一つに緊張感があり、手に汗握るとはこういうことなのかと納得させられる。

「光る眼」を持つ者とは一体何者なのか?
なぜ彼らはこうも人間離れした能力を持っているのか。
まだ、まだ、謎は無数にある。しかし、それらが、徐々に分かってくる作り方が実にえぐいのだ。今日はここまでと栞を挟んでも「ええい、続きだ!」とまた次のページへ。続きがやたらと気になるそんな物語。
さあ、あなたも中村ワールドへいざ行かん!!

アメリカンハードボイルドで魅せる、現代SF・伝奇バトルローファンタジー。重厚な魅力の詰まった傑作!

  • 投稿者: Yuki   [2019年 10月 06日 17時 21分]
物語はロードムービー展開から、男性主人公3人の視点が目まぐるしく切替る群像劇となり、バトルを主体にテンポ良く語られます。一見接点がないながら、同じく人間を超越した強さと特殊能力に悩む主人公達。各々ヒロインの協力を得て謎に迫り、或る組織と最強の敵との戦いに突入していきます。

熱血男と健気少女の格闘系組、強い社長と最強秘書の知力系組、クール格闘家と明るいセクシー美女組――。という魅力的キャラの主人公男女3組は、読者を飽きさせません。

アメリカンながら哲学的、人類の遺伝子の起源・進化に問う壮大なる物語背景は、古豪のSF書籍群を彷彿させます。文章もハードボイルド風ながら情景と心理描写を自然に織り交ぜ、心地よい流れで魅せられます。

やや読み手は選ぶものの、初手数話の魅力に気づけば読む手は止まらなくなるはずです。

プロかと見紛う超美麗イラストも描かれてます。挿絵を見るのも大きな楽しみです!
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