イチオシレビュー一覧

長らく幽閉され、外の世界を知らない魔法使いの少女。
救出された先の魔法道具店でたくさんの「はじめて」を経験していく中で、ひとつひとつ、大切なものを知っていく――。

なんて優しさやぬくもりに溢れた物語でしょうか。
この物語を読んで、あたたかい気持ちになれない人が果たしているのかどうか。私はいないと思います。

かつて国を救った英雄。使い魔のロック鳥。治癒魔法にこだわる弟子。そして、英雄の師。

それぞれが抱える悲しい過去。それらを全部ひっくるめて迎えるラストは圧巻で、メインの5人が強い絆で結ばれる場面は大きな感動を呼ぶことでしょう。

また、作者さまの持ち味である柔らかい文章がこの物語の優しさに溢れる世界観を巧みに描き出し、エピソードによっては時折笑えたり、また涙がにじんだりと、最後まで読者を飽きさせない工夫が随所に見られます。

誰かを思いやる大切さを感じられる、素晴らしい作品です。

　この物語には優しさがつまっています。

　悩み苦しみながらも未来へと向けて歩き出す

　それぞれの悩みを知ることで少女は成長し、優しさで癒やしていきます

　大人も楽しめる児童文学書

　そんな言葉がぴったりな作品です

　貴方の忘れた優しさを思い出してみませんか？

　最後に心が癒やされることは保障します

　さあ、貴方も魔法道具店ラプンツェルの扉を開けてみましょう。

　きっと、貴方を笑顔で迎えてくれるはずですよ