イチオシレビュー一覧

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レベルを上げてファンタジーを銃砲(ぶつり)でぶん殴る、狂気の物語

  • 投稿者: 永久恋愛   [2018年 11月 06日 23時 03分]
かの神学者カルヴァンは
「神は人間が何ものをも得ることができないよう一切の利潤を禁止することを、なさらなかった。それはどういう結果をもたらすからか。私たちが資産に関して一切の取引をやめなければならないことになるからである」
そう蔑視される、高利貸しや貯蓄に対して弁論を申した。
もしもその論を、一般的な道徳や罪悪・復讐・虐殺に対して応用すればどうなるか――こうなる。

オークな転生主人公の平穏は人間の侵攻によって破られ、両親を殺され、幸せを奪われた彼は呪う。何故か。何故こんな非道が許されるのか。そんな心を侵すのは毒のような教義。
神は全てを許している。故に世に不条理や虐殺が存在し、それは神に許容されている。よって復讐も殺戮も戦争も破壊も大丈夫。そんな悪魔のような教えに入信した主人公は、転生知識による銃砲の火力で復讐を誓う。

さあ、ファンタジーなど、レベルを上げた物理で粉砕しろ!

オーク転生から始まる狂信者生活

  • 投稿者: yasegaeru   [2018年 06月 24日 20時 45分 ()]
 この小説はオークに転生した主人公の故郷が焼かれるところから始まります。

 襲撃から逃れ、世界に絶望する彼は、とある修道女に異世界の神の教えを説かれます。
 修道女の口から語られる神の教えは、故郷を焼かれ、大切な人々を殺された彼の心を
犯す、それはそれは甘美な毒でした。

 すっかり敬虔な信徒になった彼は、人間への復讐と故郷の復興に邁進します。
 その途中でネクロマンサーに自分の宗教観を晒してドン引かれたり、仕えていた魔王の
娘を改宗させたり・・・なお、本人はいいことをしているつもりです。

 宗教勢力自体は黒いところもある普通?の存在ですが、素朴に教えを信じる主人公との
ギャップが面白い小説です。
 ネクロマンシーを利用したスケルトンの銃火器部隊の創設など、転生者ならではの現代
知識無双も期待できます!

 鉄と血と神の教えが乱舞する異世界戦記、ここに開幕!
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