イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く勇者達は各々の意思を持ってその意思を貫き通す。それがエゴであろうと利他的行動であろうと。
そして、その意思の強さこそが実力となるゆえに強者は自分の意思を曲げることはできない。
主人公は先代勇者の願いより勇者になるが、先代勇者の思いとは違った思いを持っていて……
その信念は世界に平和をもたらすのか、絶望を与えるのか。
そして、その意思の強さこそが実力となるゆえに強者は自分の意思を曲げることはできない。
主人公は先代勇者の願いより勇者になるが、先代勇者の思いとは違った思いを持っていて……
その信念は世界に平和をもたらすのか、絶望を与えるのか。
作者である夏柘氏の卓越した技量で、真っ向から描かれる戦いは人々の意志が、作中の言葉を借りれば「愛」が迸っている。
「勇者と魔王の戦い」というのは、もはやアンデルセンの童話のように我々の中に浸透している物語だ。
テンプレートのように扱われることもしばしばなほどだ。
だがこの物語はそうした枠組みなど吹き飛ばすほど面白い。
心ある者たち同士の戦いなのだ。
未来を掴むためには、両の手を朱く染め上げるしかない。
その様は熱く、悲しく、激しいものである。
たとえ誰かによって残酷な運命の中に置かれていたとしても
その「意志」は絶対に彼ら自身のものだ。
結末はいまだ見えないが、彼らが掴み取るものを見届けたいと思う。
注意点としては、熱いのでエアコンを全開にして読みませうということだ。
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