イチオシレビュー一覧

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魔法使いに異人種、それらが雑多に混じり合った旧ロンドンの異形都市を舞台に今日も幻騒が巻き起こるッ!

ある日、ロンドン周辺の土地が消失して暫くの後にまた忽然と姿を戻す。
其処は魔法使いや異人種が入り混じる異形都市となっていた。

都市で巻き起こるのは様々な厄介事、それに振り回される警官たちや魔導協会の魔法使い達がコミカルかつ独特な描写で表現されています。

以下、本文抜粋!

>この街の名はリンボ・シティ。何でも起こる奇跡の街。
>この街では、世界の言う常識は通用しない。
>この街では、世界の言う非日常こそが日常だ。

>僕の名前はウォルター・バートン。

>人間よりも少し、長生きをしている この街で『一番の嫌われ者』だ。
>どんなに頑張っても、みんなが僕を好きになる事はないだろう。
>それでも、リーゼ 僕は笑いながらこの街で生きていくよ。

時には無情に、切なくもあり、惹き込まれるオリジナリティの高い世界観に圧倒されますね!!

畜生眼鏡とカーニバルな日々

この街では常識が通用せず、喧騒と危機が常に隣り合わせでありますがリンボシティの住民たちは悲観せず、むしろ陽気に力強く日常を過ごしています。そして、主人公ウォルターバートンと彼を支える家族、地域の人たちの生活模様や息遣いが見えてくるような描写はとても読みやすく、物語もチャプターを一つ読んだらもう一つとどんどん読みたくなるように引き込まれました。
読むと自分も掻き立てられてくるような作品です。

映像映えしそうな作品! 日刊世界の危機!

  • 投稿者: ゆきのふ   [2018年 09月 01日 19時 44分]
 現世界と異世界との門が生みだした特異点、リンボ・シティにおける騒動とその解決を描いたファンタジー・アクション。
 大体10~15話でひとつの騒動に一区切りがつく構成で、映画や連作ドラマを見ているような気になれます。
 この作品の魅力は、何といっても毎回起こる事件に創意工夫がなされている点と、とにかく規模がめちゃくちゃ大きいこと! 光嫌いの怪物が太陽光を浴びて暴れ出したり、人の記憶が盗まれたり……。日刊世界の危機タグも納得の内容です。
 キャラクターもとても魅力的で、いつも騒動の中心にいる嫌われ者の主人公ウォルターと、彼の愉快な仲間たちの織りなすノリには、どこか海外映像作品めいたお洒落さがあります。ちなみに私のお気に入りはクロ。危うい感じがとてもいい……。
 是非ともオススメしたい作品! 作者さまの音言葉をお借りするなら、「お気に入りの飲み物を片手にゆるい気持ちで読んで頂ける」と幸いです!

言い回しが面白い

これは個人的な趣味があるのかもしれないけど世界観が凄く好み。色々な要素が混じっているから想像だにしない所からのアプローチがあるし、ありそうというだけで想像力が掻き立てられて面白いと思った。言い回しやセリフが皮肉が効いている点などでキャラクターの性格が立っていて想像し易く共感できるところが多々ある。
視点が1人称と3人称が使い分けられているのも心情や描写のバランスが良くて分かりやすくて良いと感じた。
続編に期待します。
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