イチオシレビュー一覧

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手を取り合って、進め。生きる道を。生きるための、道を。

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 01月 10日 23時 56分]
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主人公――コノハとデトラは時にお祭りを楽しみ、きのこのスープをつくり、互いの存在を確かめます。しかし、忍び寄る緊迫。二人はこの世から許されない存在なのです。

逃避行は淡々と続きます。
旧時代の土地を、ただ淡々と。
愛はあるのです。
苦難もあるのです。

……それでも。
この物語は、二人の足取りを感じさせます。世界に足跡をつけるシナリオです。大地を越え、海を渡り、二人は気配を殺して終点に近づいていきます。

わたしたちは旅をする時、点と点しか味わっていません。
だけど大地は続いています。
点と点の間には、街があり、壁がそびえ、海が広がり、大樹が伸び、静かな夜がある。この作品は、そんな当たり前の事実を教えてくれます。

本作を読み終えた方は、次に旅をする時、きっと車窓からいつもよりも多く景色を眺めてみることでしょう。
そこに、もしかして、コノハとデトラの足跡があったりはしませんか。

とにかく引き込まれる!

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 10月 28日 21時 31分]
管理
 話の細かいところまで語ってしまいそうになるので、あらすじなどは控えますが、とりあえず最&高です!

 世界観、その世界の中での二人の関係性、話の展開.........とにかく引き込まれる!

 この話はハッピーエンドで終わる、そう約束されています。どうやって二人はハッピーエンドに近づいていくのか、話が更新される度にワクワクしています。



 語彙力がなくて本当にすみません。でも、これだけは言えます。

 この小説、大好きです! これからも楽しみにしています!

約束されたハッピーエンド

ーー荒廃した世界。
制約された環境で人々が生活を強いられる中、ひとりの少女と一体の人造人間が出会った。
二人に共通するのは、「研究所」と呼ばれる謎の組織と「呪い」。
「研究所」の目的とは?
「存在意義」というタイトルが意味するものとは?
約束されたハッピーエンドに向かって、二人の旅が始まったーー。

この物語はお互いの視点で語られ、「読者に語り掛ける」ような表現で綴られており、とても新鮮です。
そして、少女コノハと人造人間デトラ。
荒廃したボロボロの世界で、二人の関係はとても煌びやかに輝いているのです。
それはとてもとても小さくて弱い光かもしれませんが、人類の未来を明るく照らし出す、一筋の希望の光かもしれません。
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