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異世界転移っぽいぽい

  • 投稿者: 乾 隆文   [2018年 11月 19日 21時 16分]
主人公、伊勢笑(いせえみ)は、地方の女子大学生。
ひょんなことから異世界に迷い込んでしまい、そこで出会ったケモ耳少女火燐と、道具やの「せんせい」の元に転がり込む。
……かいつまむと、どこにでもありそうな異世界転移ファンタジーですが、読み始めてみるとなかなかどうして、一筋縄では行きません。

タイトルのとおり、イマドキ転生モノな「神様」も、チートスキルも設定も、まるで出てはきません。けれど、物足りないなんてことは全くない。むしろほっこりまったりした、暖かくもユーモラスな世界観に、あっという間に引き込まれてしまいます。

まるっこくて読みやすい文章。かわいく微笑ましい火燐ちゃんの動向。挿絵のタッチも作風にぴったりで、のんびりしたいときにぴったりの作品です。
ぜひ、ご一読ください!

異世界が苦手な人にこそ読んで欲しい作品

なろうテンプレというものがある。

異世界転生、ハーレム、パーティ追放。なろうの作品と聞けば、これらの要素が思い浮かぶ人も多いと思う。筆者もその一人だ。

しかし生粋の捻くれ者である筆者は、そういった流行り物がイマイチ苦手だった。
異世界モノに興味がない訳では無い。日々多くの作品が投稿されているならば、肌に合う異世界モノもきっとあるはずと思っていた。

そんな時にこの作品に出会った。

主人公の笑は(他者の後押しこそあるが)自分の意思で異世界に行こうと決意する。事故に巻き込まれるのではない。その時点でまず衝撃を受けた。

次に情報を頼りに道具を集め、なんと自力で異世界に到達してしまう。道具は必要最低限で、女神も居なければチートスキルも無い。

ハッキリ言ってこの2点だけで筆者はこの作品に引き込まれた。

なので流行りの異世界モノが苦手な人にこそ、この作品を読んでもらいたいと筆者は切に願う。
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