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和風本格ホラー小説

  • 投稿者: やど   [2019年 09月 25日 19時 42分]
短編のホラー小説ですが不気味な世界観、じわじわと迫る恐怖感の演出は、さながら長編ホラーを読んでいるような読み応えがあります。「肋骨を叩く心臓が痛い」といった豊かな表現と、冗長に感じさせない構成で最後まで緊張感を保ったまま楽しく読ませていただきました。映像作品としても一度見てみたいような気になります。

ひぃ様に祟られたきいちゃんは、村を離れた悠人の事をどう思っていたのか...なんて想像を巡らせたりするのも、面白いですね(^^)

ホラー映画にしたいような……

おとしおとし
みずのこちのこ
はりついてとんとん
こっこないたらおわり
はらへった

という童歌から始まる本作。

母親の代理で田舎の村の葬儀に来た悠人。すっかり忘れていたが、幼い頃、ひと夏を過ごした村だった。葬儀はその時遊んだ友達きいちゃんのもの。そしてもう一人遊んだ友達が居たはず。三人で何をしたんだっけ?

子供が興味本意でやった遊びが、取り返しのつかない恐怖を引き起こす。

この村、何をやっていたの?

映像化したい完成したホラーです。
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