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美しい言葉の連なりに、あなただけの物語を重ねてみませんか?

  • 投稿者: 砂礫零   [2019年 09月 25日 11時 44分 ()]
これは、こんな物語です。
『あるところに魔女がいた。魔女はいつも1人ぼっちで悲しかった。そして、ある時……』

あるいは、こんな物語です。
『1人ぼっちの彼女には、とても悲しいことがあった。何を見ても悲しかった。そして、ある時……』

または、こんなエッセイであるかもしれません。
『誰ひとり僕の悲しみを分かってくれない。明るい景色は今の僕にとっては呪わしいだけだ。しかし、ある時……』


詩は、短い言葉にイメージが込められた贈り物だと、常々私は思っています。
そこで描かれるものは、極端に純化され、普遍的なものとして読む人の心に届けられるのです。

届いた贈り物がどのような姿であるか。それは、観賞する人の心次第。
それぞれの人の心に、その人なりの物語を喚起する。それができるのが、優れた詩なのではないでしょうか。

さぁ、あなたは、この詩に、どんな物語を重ねますか……?
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