イチオシレビュー一覧

人の価値観、蟻の価値観、そしてあなた自身の価値観。
死ぬのは怖いか？独裁は悪なのか？裏切る事はいけないことなのか？それらがすべて忌むべき絶対悪だと言うのならこの作品を読むべきだと小生はおすすめする。
より多くの仲間を生かす為、そして理不尽から仲間を守り、種を繁栄させる為、多く仲間の死体を乗り越え進み続ける。

これは蟻の女王に転生した男の一つの巨大な伝説である…

転生したら巨大蟻、男メンタルのまま産卵
といきなりハードな導入からはじまり
群れが半壊したり、越冬で飢え死にしかけたり、
それでも主人公は立ち向かう、ただ生きる為に！
必要であれば残酷や卑怯を躊躇無く用いる生きざまは
ヒーローというよりダークヒーローがふさわしい。

敵はヒト(モドキ)に限らず、巨大蜥蜴や、他所の巣の蟻と戦争になることも
地球の生物も、不思議な能力や習性を持っているものですが、
この世界の生き物(魔物)は特徴を魔法で強化した戦法を使います。
普通の戦記とは大きく異なる戦争描写は必見！

往々にして一敗地に塗れるハードな物語を読みたい方には是非読んでほしい物語です。

逆境からのサバイバル物語です多分。
主人公は不遇な貧乏青年。
神(もどき)の不手際で亡くなったのに、魔法と剣の世界に転生させられたのに、何故か虫ケラ、蟻ん子もどきに転生させられてしまう。
神のサポート？・・・無いです。
むしろ神が敵。
人間、もろ敵。
他、魔虫、魔獣みんな敵。　敵しかいない！？
主人公、女王蟻に転生してるんですが、生まれた直後から次々災難に見舞われます。
働き手不足、敵襲、虐殺、食料難、寒波、良いこと一つもない。　むしろ死んじゃう！
生きる為に、全ては生き残る為に！
卵産んで、増えて、食料工夫して、攻められて、戦って、部下皆殺しされて、卵産んで、増えて、食料探して、攻められて。
がんばれ俺！　がんばれ俺！　がんばれ俺！
そんなお話です。
生きるって大変だなぁと思える一方で、蟻達がけなげでいじらしく見えてきます。
ちょっと辛口で、変わってて、面白い本を読みたい方にオススメです

毒親に宗教で酷い目にあった女王蟻のテレパシーと軍事, 化学知識のみでの生存と人類もどきからの防衛と分散での戦争記。化学や軍事の知識がつく。よく作られた各種魔物と設定で書籍クラスの読み応え。頻繁な更新でBookMarkするべき小説。
他に人間が居ないが常にピンチが来るからか各種の社会性魔物が賑やかだからか。寂しがってる暇もないか気にならなく面白い。容赦なく娘同然の部下や長く戦ってきた幹部が死んでいく緊張感が他の小説にはない飽きないところです。これは本当に滅多にない引き締まった名作と言えるでしょう。