イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く英雄として讃えられるはずの人間が抱える闇が、胸が痛くなると同時に気になり、読み進めてしまいました。
主人公チェントの視点で語られる物語は、少女の成長を描きながら、兄への復讐に燃える復讐者の話でもあります。彼女の心情や悲しい現実は丁寧に書かれ、戦闘シーンは迫力があり、魅力は十分です。
ダークファンタジーとして、よく練られていると思います。
あまりこういった話を読まない人にも、自信を持って勧められる作品です。
主人公チェントの視点で語られる物語は、少女の成長を描きながら、兄への復讐に燃える復讐者の話でもあります。彼女の心情や悲しい現実は丁寧に書かれ、戦闘シーンは迫力があり、魅力は十分です。
ダークファンタジーとして、よく練られていると思います。
あまりこういった話を読まない人にも、自信を持って勧められる作品です。
罪とはなんなのか
- 投稿者: 退会済み [2019年 06月 03日 00時 07分]
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作中の雰囲気全てが作品に完璧にマッチしている、ダークな雰囲気が基本的に苦手な私でも手放しで褒めざるを得ない程秀逸な作品です
等と。謎の上から目線で始めてしまいましたが、この作品、めちゃくちゃ面白いです(直球)
文庫本一冊くらいの文量ですが、一気に読み切ってしまいました。
作品の内容についてですが、主人公が昔話をする、というのがまず一番の根源になっていると思います。普通の昔話ではありません
それは過去の罪の告白であり、贖罪であり、償いでした
全編を通して、基本的には淡々とした感情描写で進んでいきます。ですが要所要所で、こちらの心を直接掴んでくるような描写がなされます
罪とは、救いとは何か
どれかひとつでも違っていれば
少しでも歩み寄ることが出来ていれば
或いは違う結末もあったのでは、と。そう思わせるような、そう思いたくなるような物語です
ダークな雰囲気が苦手な方もぜひご一読ください
等と。謎の上から目線で始めてしまいましたが、この作品、めちゃくちゃ面白いです(直球)
文庫本一冊くらいの文量ですが、一気に読み切ってしまいました。
作品の内容についてですが、主人公が昔話をする、というのがまず一番の根源になっていると思います。普通の昔話ではありません
それは過去の罪の告白であり、贖罪であり、償いでした
全編を通して、基本的には淡々とした感情描写で進んでいきます。ですが要所要所で、こちらの心を直接掴んでくるような描写がなされます
罪とは、救いとは何か
どれかひとつでも違っていれば
少しでも歩み寄ることが出来ていれば
或いは違う結末もあったのでは、と。そう思わせるような、そう思いたくなるような物語です
ダークな雰囲気が苦手な方もぜひご一読ください
幼き頃に親を亡くし、兄に殴られ、蹴られ、はぶかれる人生を歩むことになった少女、チェント。 しかし、「日記」の様に綴られる少女の物語は、チェントの兄、ヴィレントが起こす行動によって歯車が狂い始めていく。
一人称で「日記」の様に物語が描かれていますが、とても読みやすく、わかりやすくされども、細かい心情描写にとても惹かれること間違いなし。
ダークファンタジーが初めてな方もオススメなこの作品。
是非一読、いや二読してください。
一人称で「日記」の様に物語が描かれていますが、とても読みやすく、わかりやすくされども、細かい心情描写にとても惹かれること間違いなし。
ダークファンタジーが初めてな方もオススメなこの作品。
是非一読、いや二読してください。
過去の現在の交錯する心情
- 投稿者: 退会済み [2019年 04月 03日 08時 23分]
管理
兄に怯え苦しみ日々を過ごしてきた弱々しい妹が、
ある人物を境に運命を変化していく様が顕著に感じられた良い作品です。
それぞれの考えが交錯しており、とても潜入感が持てる。
一人称にも関わらず、三人称にも劣らない情景描写を日記という視点から巧みに執筆されていて良かった。
主人公の心情変化もこの作品の見どころだと思います。
是非、そこら辺にも着目して読んで頂けると良いと思います。
ある人物を境に運命を変化していく様が顕著に感じられた良い作品です。
それぞれの考えが交錯しており、とても潜入感が持てる。
一人称にも関わらず、三人称にも劣らない情景描写を日記という視点から巧みに執筆されていて良かった。
主人公の心情変化もこの作品の見どころだと思います。
是非、そこら辺にも着目して読んで頂けると良いと思います。
きっかけはほんの些細な物だった、それがいつしか取り換えの着かない傷となり、その傷が癒えることなく、二人の運命は周囲を巻き込みつつも転げ落ちていく。
すれ違いが硬直してしまった兄妹、それに群がる利己的な人々。何処まで行っても救いのない物語、これぞまさしくダークファンタジー。
「死神を食べた少女」の七沢またり先生を彷彿とさせる、色々な意味でどろどろの人情劇、いや刃傷劇は血に飢えた貴方にぴったりです。
救いのない物語を是非ご覧あれ。
すれ違いが硬直してしまった兄妹、それに群がる利己的な人々。何処まで行っても救いのない物語、これぞまさしくダークファンタジー。
「死神を食べた少女」の七沢またり先生を彷彿とさせる、色々な意味でどろどろの人情劇、いや刃傷劇は血に飢えた貴方にぴったりです。
救いのない物語を是非ご覧あれ。
一緒のはずだった兄と妹の運命が歪み、ついには殺し合うまでの物語。
繊細に描かれた心境の変化、雰囲気作りが特に目立ち、それが物語の流れに上手くまとまっている。
何故兄が妹を、何故妹が兄を敵対してしまうのか、現実の厳しさに兄妹はどう歪んだのか……その一連の流れに引き込まれる作品。
悲しみと切なさを味わいたいのならぜひとも一読してください。
繊細に描かれた心境の変化、雰囲気作りが特に目立ち、それが物語の流れに上手くまとまっている。
何故兄が妹を、何故妹が兄を敵対してしまうのか、現実の厳しさに兄妹はどう歪んだのか……その一連の流れに引き込まれる作品。
悲しみと切なさを味わいたいのならぜひとも一読してください。
兄ヴィレントの妹であり、本作の主人公であるチェントの、兄へと向けられる憎悪が起こす一貫性のある言動が、自然と読む手を進ませる。
登場する主要人物の少なさが、逆に兄妹の戦いを引き立たせていて、そしてその関係性が微妙にチェントにとって複雑となっている部分も見所のひとつ。
作品全体として、雰囲気の漂って来るようなダーク感が、好きな人にはバシッとハマる一作。
是非ご一読を!
登場する主要人物の少なさが、逆に兄妹の戦いを引き立たせていて、そしてその関係性が微妙にチェントにとって複雑となっている部分も見所のひとつ。
作品全体として、雰囲気の漂って来るようなダーク感が、好きな人にはバシッとハマる一作。
是非ご一読を!
数多の因縁に苛まれた少女の独白録!
- 投稿者: 退会済み [2019年 02月 23日 10時 13分]
管理
王国と魔王軍の因縁により、戦争が生まれ…
その戦いで相反するはずの二人が結ばれ…
そして、王国にも魔王軍にも因縁を持つ幼き少年と少女が生まれた。
日々の苦しみから、その怒りを妹へと発散する兄。
兄の怒りの矛先を向けられ、ただ耐える妹。
さらなる因縁を生んでしまった二人は成長し…
また新たな因縁が生まれようとしている…
そんな因縁に苛まれた少女の独白録のような作品です!
是非、ご一読して、ダークな世界観を感じてみてください!
その戦いで相反するはずの二人が結ばれ…
そして、王国にも魔王軍にも因縁を持つ幼き少年と少女が生まれた。
日々の苦しみから、その怒りを妹へと発散する兄。
兄の怒りの矛先を向けられ、ただ耐える妹。
さらなる因縁を生んでしまった二人は成長し…
また新たな因縁が生まれようとしている…
そんな因縁に苛まれた少女の独白録のような作品です!
是非、ご一読して、ダークな世界観を感じてみてください!
チェントとヴィレント、兄妹でありながら――憎しみ合う運命にあった。
幼い頃に植え付けられた恐怖と、他の人から与えられた真っ直ぐな愛情――それは、チェントの運命を大きく歪ませ、そして二人の運命が、戦いへといざなっていく――。
一人称視点による怒涛の展開。独白による描写によって、続きはどうなるのだろうか、と読む速度が止まらなくなる。
ヴィレント、チェント、それを取り巻く無数の人物たちもまた、さまざまな気持ちを抱え、群像劇となって読者に語りかけてくる。
そして、迎える最後の展開。その後に、どういう気持ちにさせられるかは、貴方次第だろう。
何度でも思う。どうしてこうなったのだろうか、と。
そんなほどに切ないダークファンタジー
幼い頃に植え付けられた恐怖と、他の人から与えられた真っ直ぐな愛情――それは、チェントの運命を大きく歪ませ、そして二人の運命が、戦いへといざなっていく――。
一人称視点による怒涛の展開。独白による描写によって、続きはどうなるのだろうか、と読む速度が止まらなくなる。
ヴィレント、チェント、それを取り巻く無数の人物たちもまた、さまざまな気持ちを抱え、群像劇となって読者に語りかけてくる。
そして、迎える最後の展開。その後に、どういう気持ちにさせられるかは、貴方次第だろう。
何度でも思う。どうしてこうなったのだろうか、と。
そんなほどに切ないダークファンタジー
運命で別たれた兄妹の物語。
- 投稿者: 退会済み [2019年 01月 21日 15時 20分]
管理
幼い頃から気弱で、兄に寄生するように生きてきた少女チェント。ある日を境に唯一の生命線である兄が妹に対し暴力を振るうようになってしまいます。物語の本筋としては、これの復讐劇です。
私がお勧めしたいのは、この物語に出てくる人物は誰一人として悪人が登場しないという事。というのも、細かい説明は省かせて貰いますが、兄の暴力にも理由があり、それはチェントにも通ずるのです。
また、兄ヴィレントとチェントは両者似通っている所があります。それは作中の所々で印象的に存在しており、両者の我儘な部分が兄妹という関係を完成形にまで描写で来ていると言っても過言ではないと思われます。
いくつかの小説を読んできましたが、これは特に優秀と思われるためにレビューを書かせて頂きました。
このジャンルをあまり触れた事のない方にもお勧めできる作品です。
完結済みで、一気に読めるので是非読んでください。
私がお勧めしたいのは、この物語に出てくる人物は誰一人として悪人が登場しないという事。というのも、細かい説明は省かせて貰いますが、兄の暴力にも理由があり、それはチェントにも通ずるのです。
また、兄ヴィレントとチェントは両者似通っている所があります。それは作中の所々で印象的に存在しており、両者の我儘な部分が兄妹という関係を完成形にまで描写で来ていると言っても過言ではないと思われます。
いくつかの小説を読んできましたが、これは特に優秀と思われるためにレビューを書かせて頂きました。
このジャンルをあまり触れた事のない方にもお勧めできる作品です。
完結済みで、一気に読めるので是非読んでください。
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