イチオシレビュー一覧

出世街道から少し外れて、自慢の彼女が離れていって、失意の中で出会った平凡な女性に勢いのままプロポーズ。

冷静になったところで、別れることを早々に考え出す主人公。

でも……。

奥さんはテキパキとは真逆の性質を持っているのかもしれません。

でも彼女には、彼女だけの素敵なところがあるのです。

少しずつそれが明らかになっていきます。

心温まる素敵な短編です。

読んでね！

ある事情で急いで結婚した主人公。
そしてすぐにその結婚を後悔しはじめます。

あまりに急いで結婚したので、奥さまのことをよく知らなかったらしいのです。

高学歴で一流企業に勤めるハイスペックなダンナさまにとって奥さまはある意味異次元に暮らす未知の存在でした。
その「生態」に気づくにつれ離婚を考え始めるダンナさまですが……。

作者さまオリジナルの擬音がこの作品の最高のBGMです。
可笑しくて、微笑ましくて。
ほんわりふわふわな奥さまに眉間の筋がキレそうになりながら奥歯を噛みしめるダンナさまが目に見えるようです。
あのバラエティ豊かな擬音も聞こえてくるよう。

きっと幸せに音があるならこんな音。
きっと幸せをカタチにしたらこんな暮らし。

楽しい音を聞きながらふたりを見守ってあげてくださいね。