イチオシレビュー一覧

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感動的な内容です

  • 投稿者: CPH4   [2025年 07月 06日 14時 59分]
感動的な点
感情移入しやすいキャラクター:
NPCが自我を持つという設定が斬新で、ゲーム世界における孤独感や喜びを繊細に描いています。
プレイヤーとの思い出が一つ一つ深く胸に刺さります。
ノスタルジックな描写:
過疎化していくゲームや、サービス終了を前にしたNPCの心情がリアルで、読者に深い共感を与えます。
力強いラスト:
「ありがとう」を告げた瞬間の描写やその直後の静かな心情変化が、物語を美しい余韻で締めくくっています。

*狩人と提督*モンハンと艦これにささげた人生に悔いなし

この作品はNPCの立場からゲームの世界観を映しております。
そこには長らくプレイヤーであった私自身の人生を肯定してくれるような優しさがあふれています。
モンスターハンターはMHP2Gを2000時間やりこみ、艦これは約十年にわたって毎日プレイしてきました。それによって仕事がうまくいかなくなったり、病気にかかったりもして、いまではどちらもやめてしまいましたが、プレイしているときの自分は主人公としてだけでなく、NPCのキャラや気持ちを尊重していたものです。 

狩人や提督として経験を積んだ読者のこころに刺さる短編として紹介したいと思います。

楽しい時間は終わってしまうけれど

  • 投稿者: 宵凪海理   [2022年 01月 11日 22時 07分]
彼女は、バグでありイレギュラー。
NPCを操るAI……ただのプログラムであるはずなのに、彼女にはこの世界がゲームであるとしっかり認識していた。
とはいえ、プレイヤーがログインしている時には自由に動けず、運営のスキャンにも引っかからない特殊な存在だったため、それを知っているのは彼女だけ。

あるプレイヤーがバディとして作成し、プレイ初期からトッププレイヤーとなってからも側にいた。
彼がゲームから離れてしまってからは、ずっとずっと待ち続けていた。
それはサービス終了のお知らせが来てからもそうで……最終日に、ついに彼は思い出を確かめに来てくれた。
とても温かくて寂しくて、それでも幸せを感じる、お別れの話です。
綺麗にまとまっていて、何時までも胸に残るだろう良質な短編。

最後の言葉は『     』

  • 投稿者: ひょろ   [2021年 12月 31日 09時 11分]
めちゃくちゃハマったけどいつしかやらなくなって放置してしまうという行為はゲーム好きなら誰しもが一度は経験したことのあることでしょう。

この作品ではそんな人気が終わったVRMMORPGでなぜか自我を持っていたNPCが相棒であるプレイヤーを待ち続ける、そんなお話。

本当に感動で涙しかないです。
NPCが誰もいない部屋で1人ひっそりとプレイヤーとの思い出に浸っているのですが、その思い出がどれもとても楽しそうで大切な宝物なのだなあと伝わってきますし、だからこそ最後のとことでは涙が止まりませんでした。

この短編を読んだときの感動が忘れられなくて一度だけでなく、今でも定期的に読み返すくらいほんと好きです。

ここまで読みやすく感動できる短編はなかなかないです。
よろしければ、是非一度読んでみてはいかがでしょう。

避けられない終わりを待つ切なさ

  • 投稿者: GAz   [2018年 10月 10日 12時 04分]
飽きてやらなくなったゲームはないですか?
忙しくて放置してしまったゲームはないですか?
私はそんな経験沢山あります。
この作品は、そうして飽きられて放置されてサービスが終了するゲームの中で、バグか神の悪戯か心を持ってしまったNPCのお話し。

主であるプレイヤーと数多の冒険をして、心を育むも世界の終わりは避けられない。
この終わりゆく世界でNPCは一人で主を待つ。

本当に感動しました。今も切なさで胸がいっぱいになって大学の授業なんて耳に入りません。本当に本当に感動しました。
是非、呼んでください。読了時間は長くないです。
書きたいことは沢山ありますが、これ以上はネタバラシになってしまうので書きません。
事前情報無しに読んで欲しいです。神作品です。ほんまに。

NPCから見た終わる世界の美しさが上手く描写されています

どんなに流行ったVRMMOでも時の移ろいで下火になり、プレイヤーが減って、サービスの終わりが来ます。

この物語は何らかのバグで自立思考を持つけれど、行動自体はシステム上の制限を受けるNPCが相方のプレイヤーを待ちながら、終わり行く世界で思い出を綴る切ないお話です。

日頃は短編にレビューを書かないのですが、短い作品でもそこに凝縮された良さがあれば思わず筆が進みますね……
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