イチオシレビュー一覧

清水結衣は中学一年生の時、演劇部に所属していた。
先輩の計らいで一年生全員が出演者になる舞台をさせてもらえることになり、結衣たち一年生は色めき立つ。
普段は裏方に徹するだけの自分たちが舞台に立てる。
役を決めて、衣装を準備して、本番まで時間がないけどセリフどうやって覚えよう。
そうやってみんなで知恵を出しあって、自分たちで劇を作り上げた日々。

覚えたセリフ、立ち振舞い。
小さな思い出の欠片たちは中学を卒業し、大人になっても記憶の奥で鮮明に輝く。
青春の一ページを見事に描いた作品です。
読んだらきっと、あなたも学生時代のあれこれが懐かしく愛しくなることでしょう。