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空に消えていく手紙

誰かかが、誰かに宛てた手紙を覗き見ることが出来てしまったら……。

天国に宛てた手紙をお焚き上げする神社。主人公はその神社息子さん。

たまたま見てしまった手紙。それがまさか同じ高校の後輩の女の子だったなんて。

ちょっとずつ手紙で進むボーイミーツガール。
少しだけ不思議もあるかもしれないけれど、等身大の二人。

多分それは、二人の為の空色の手紙。

神様への手紙が紡ぐ、ちょっと甘酸っぱい青春のひととき

  • 投稿者: 入鹿なつ   [2018年 12月 22日 06時 14分 ()]
その神社には、神様へ宛てた手紙が届きます。
そしてその手紙を焚き上げ、空へと届けるのです。

主人公は、そんな神社の跡取り息子。
高校生の彼は、ある女子高生の持ってきた手紙を盗み見てしまいます。
それは、天国の母親に宛てた手紙でした――。


これは、女子高生が出す母への手紙と、その手紙を読まずにいられない男子高生が書く懺悔の手紙で綴られています。

学校での些細なできごとを報告してみたり、素直になれない気持ちや、愚痴を吐いてみたり。

一生懸命に手紙を書く二人が目に浮かび、感情移入よりも先に、手紙を受け取る神様の視点で、微笑ましく見守りたくなります。


空への手紙が繋いだ、甘酸っぱい青春の出会い。

その手紙の封を開いて、覗いてみて下さい。


いいなあ、こんな青春!

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