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なろうのファンタジーに食傷気味なあなたに

まず先に述べておきます。自分はいわゆるなろう系の小説、テンプレ小説は好きです。ですから今のなろうの同じようなファンタジーが溢れる事は別に構わないと思っています。
が、こういう別の雰囲気を持った作品、違う可能性を持った作品にも日が当たって欲しいと思いレビューします。
この話は一人称で進んでいきますが、まず目を引くのが表現力の豊かさです。逆に一部の人には重い話となるくらいだと思います。しっかりと五感を使った表現力は、なろう系のそれではありません。
そして、ストーリー構成もしっかりしてます。ぼかす所はしっかりとぼかす、メリハリが付いていて、読者を思考させる構成、読解力のある方向けの作品だと思われます。
恐らく、これを読めるのは

なろうのファンタジーに食傷気味なあなた

そう、あなたに送るファンタジーです。あなたは恐らく、すぐに完読出来るでしょう。次に作者様をお気に入り登録しますよ?

圧巻です。ぜひ読んで欲しい。

  • 投稿者: 雪之都鳥   [2018年 12月 14日 13時 21分]
どんな話なのだろう、と思いながら読み進めていきました。

主人公の複雑な心境。怖さや、恐ろしいと感じるその背景描写が鮮明に思い起こされ、血生臭い。だがその血生臭さがあなたを臨場感ある世界に入り込んでいくことでしょう。

最後の終わりが悲惨で、悲しくて、恐ろしくて言葉が出ませんでした。愛する人の悲しみは、誰しもが持っているのではないでしょうか。愛する人でなくとも、大事な者があるはず。

この作品の文章は人の琴線に触れます。

エピローグにも作者様の言葉が並べられています。それを読むと、もっとこの物語が深くなると思います。

考えさせられるお話でした。

ラノベじゃなくて、しっかりとしたファンタジーも良いですよ♪

物語は記憶をなくした正体不明の男が丸太小屋で目覚めるところから始まります。自身が何者かわからずに、アイデンティティを強く保つことができない中で、奇妙な化け物に襲われたり、親切な旅人に助けられたりと紆余曲折があって、彼らと共に旅立つことに……

この物語の特徴は分類すれば、恐らく”ラノベ”ではないところにあると思います。まだ、連載から間もないですが、作中で出てくる”小さな人”の種族的な性質やら生活など、丁寧な描写に惹かれるものがありました。

それに作中の人物たちの言葉に少々感心してしまうような上手い、言い回しがあります。

というわけで、僭越ながらレビューを書かせて頂きました。
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