イチオシレビュー一覧

　昔、偉大だと言われていた竜はすっかり老人。時折、よく分からない奇行を繰り返し、それを世話する巫女、ステラは翻弄されがち。
　それでも彼女は竜を慕い、世話を続けていく。
　牧歌的で、どこか懐かしくなるファンタジー小説。

　竜の不思議な行動や生態、文化をステラの日々の暮らしと共に語る。そこにちりばめられた不思議はとても魅力的で、どんどん引き込まれていく。
　物怖じせず、ちょっと天然で、世話焼きなステラの日々は、とても穏やかでマイペース。読んでいてやっぱりほんわかしてしまう。
　日々の喧騒を忘れたい貴方に、とてもオススメな小説。

本作は、ボケてしまったおじいちゃんドラゴンと、そのお世話をする巫女を描いた、ほのぼのファンタジーコメディ。

ドラゴンがボケるというパワーワードに魅かれて本編を読んでみれば、あっという間に本作の世界観に惹き込まれるだろう。

まず何よりも読みやすい。主人公の一人称によるストーリー展開で、農村の和やかな生活風景や、ドラゴンのお世話の様子など、細かなところまで描写されている。
登場するキャラクターの個性も強く引き出され、主人公の心情がありありと伝わってくるから、それもまた楽しめる。

ボケドラゴンが生み出すハチャメチャに振り回されながらも、それを上手く宥める巫女の機転の良さと隠された秘密。どんなトラブルも決して重くなりすぎないので、気兼ねなく読み進められる。

ファンタジー好きの人は是非読んでみて欲しい作品だ。

介護をしている、孫娘のように感じる
しかも、それがドラゴンなのでものすごく大変さもわかるし、ボケた老人だから、自分が何をやったかもわからない、そんな時にあなたはどうしますか？ と問われていると思うと読む手が止まらなくなってくる。

ストーリーはとても面白いです！ 文章もいいと思います！
久しぶりに面白いものを見ました！

もうこのあらすじを見た瞬間から、
「あ、これは面白そう」
っと思い、読み続けました。

基本的にはボケて色々急発進な、名高い龍のソラと、それを必死に抑え、なんとか介護する先祖代々の龍の巫女ステラのドタバタライフ。

ステラとソラの掛け合いが面白く、イメージしながら読んでいくと実に楽しい。勝手に炎も吐いてしまうし、飛んでしまうし、焼いてしまうし、しかも、全ての問題はステラに被さってしまう……

しかし、今後の展開を考えていくと、きっとぶつかる壁が多くなっていき、シリアスな場面も出てくると思われる。

一気に化ける作品になりそう。

私はそう思いました。

是非読んでみる価値有りです！面白かったらブクマやポイントを入れて、作者のモチベを上げて続きをガンガンつくってもらいましょう！←(笑)