イチオシレビュー一覧

気がついたらゲームのアバター姿になっていた主人公。
転生ものかと思いきや、そこに至った経緯、わからず。
追い打ちをかけるように「レベル１の呪い」が降りかかる。

とにかく文章力が高い。
情景描写、心情描写、するりと入ってきます。
食事のシーンなんかは読んでいるこっちもお腹がすいてしまいそう。
ルビの振り方も絶妙で、テンポよくさくさく読み進められます。
言葉のチョイスも本当に「うまい」。
当たって砕けろ（砕けたくはないけど）な主人公の気持ちがよくよく伝わってきます。
そして、ゲームの世界をリアルに描くとこういう感じなんだろうな、という感じを楽しむことができます。

ぱらぱらと撒かれた謎がどのように繋がっていくのか。
今後が楽しみな作品です。ぜひご一読を。

　ゲームキャラに転生した少女のステータスは、レベル１で固定される呪いがかかっていた。雑魚キャラで苦戦する、にっちもさっちもいかない呪い。それでも、彼女はこの世界で生き延びるために戦い続ける。

　ありきたりな転生で俺TUEEかと思いきや、なんとレベル１縛り。主人公は天然ドジっ子系で人当たりも懐っこく、思わず心配になるほど。それを取り巻く仲間たちもとても個性的。さくっとしながらも、しっかりと要点をかいつまんだ描写と、説明染みていない、小説の流れに自然な解説。コミカルなシーンが多くも、シリアスもしっかり書き分け、話の流れの緩急が非常に上手い。
　転生系の中でも、一味も二味も違うファンタジーだ。

ある日突然ゲームのアバター、シキミの姿で目を覚ました主人公。

混乱しながらも持ち前のノリで現状を受け入れようとする彼女を更に悲劇が襲います。
何とレベルが一から上がらないと言う呪いがかけられていたのです。


とにかくサクサクと読み易い物語は、作者の高い文章力だからこその成せる技でしょう。

物語はその軽さと裏腹に、非常に練り込まれた重厚な設定と迫力の戦闘描写で読む者を必ず虜にします。

そして魅力的な登場人物！
謎めいた冒険者や個性豊かな神器達…
自分の「推し」を作ってみるのも作品の一つの楽しみ方かも知れません。

WEB小説ならではの工夫を凝らした演出にも思わずドキリとさせられます。

言ってる意味が分からない方は是非本編を読んでみて下さい。
気が付けば「レベいち」ワールドに引き込まれている自分に気付かされる事でしょう。

本当にお薦めの名作です。

読まなきゃ損ですよ？

魔法を使った戦闘描写がオシャンティー。だからこそもっとバトル回が読みたい。技名とかも全部オサレだしね。これは人気出ますわ。あれ好きよ、あの、インベントリの設定。頭の中にしゅるって想像できやすいもの。んで、かっこいいしな。そして時々挟まる黒地白字の文字化けのやつ。伏線を感じるねぇ、やってるねぇ、オシャレだねぇ。

異世界転移の秀作。
その文章技術はワンエピソードの中に、一つ、二つが見られるという程度のものではありません。ほぼ、全てが『ウィットの利いた文章』として屹立しています。
全てのコメディ的表現において上記の陥穽に橋を架けることに成功しています。また、ここにわたしが重視する『比喩表現』を、ところどころに含めているところがにくい。
例えば次のような表現はどうでしょう。

「気がついたらここにいたのですが記憶が全くありません」と言うに留めたのは、今考えても今世紀最大のファインプレーであった。

こういった魅力的な文章がたまに出てくるのではありません。
本作は、全編の文章がこのレベルで構築されているのです。

また、最初はコメディ風味の世界観ですが、そのうちに「生と死」をテーマに匂わせる重厚なシーンもちらほらと見えてきます。
このレベルの筆者が重厚さを書けばどうなるか。

その目にて、お確かめ下さい。

　ガチゲーマーである夕凪楓は、目が覚めたら見知らぬ森の中にいた。よく見ればゲーム内のアバター、シキミの姿に似ている。ならばここは自分がやりこんだゲームの世界、やりこみ勢のヌルゲーよろしくエンジョイしてやろうと思っていたが、淡い希望はステータス画面で打ち砕かれる。楓ことシキミはレベル１からあがらない呪いにかかっていたのだ。

　魅せ方がうまい小説だと思いました。異世界転移、転生モノは導入がパターン化されるぶん「理由付け」「背景」がざっくり解説になることが多いのですが、しっかり描かれているのが好感を持てました。世界観もすんなり理解できたのは読みやすい文章にあると考えます。
　文章量が少ないだけが読みやすさではなく、主語述語がきちんと対応していて、一文に複数の意味を持たせない。そういった文章の積み重ねがこの小説を読みやすく、入り込みやすいものにしているのだと感じました。

知らない天井どころか知らない森の中で目覚めた主人公。
その姿はスマホゲームのアバターに変わってしまっていた！？
さらにステータスカンストしてたのにレベル１？！

この作品は、まさに人気ジャンルの面白いとこを取り寄せた、ファンタジー小説でございます。

そしてその面白さをさらに『おおっ！』と思えちゃうまでに昇華できているからこそ、迷いなくオススメ出来ます

まずこの作品が評価されてる理由は、ファンタジーな世界観と等身大な没入感！

加えて、主人公の可愛く軽やかな一人称と言葉選びのキャッチーさが魅力で、それだけにサクサクッと読めちゃう。
さらに展開もコミカルでキャッチー、倒したスライムの感触にうわぁってなるリアリティ描写が小気味いい。
食事の描写も適度で思い浮かべやすく、深夜にポテトチップス食べながら見ると没入感アップ！

老若男女、誰しも楽しめる作品です。
是非ともご一読を！

　読み始めて真っ先に思ったのがめちゃくちゃ文章の構成力が高い！
　初めて書いた作品ってどうしても説明が長くなってしまったり、設定が多過ぎて話があちらこちらに行きがちだと思いますが、参星さんの文章は、すっきりとまとまっていて読みやすく、またテンポが抜群にいい！
　そして、その文章力がストーリーを際立たせているのがまた凄いところ
　転移したゲームの世界観であったり、それを主人公がどのようなプレイをしていたか、またそのゲームがプレイヤー全体ではどんなコンテンツとして受け入れられていたのか等を、一人称視点ながら説明臭くなく、そしてスマートに文章化されており、読み始めて直ぐに引き込まれました
　また、所々にちりばめられた『ゲームだって画面の向こうは異世界なんだよ。』等の台詞もセンス◎
　主人公が何故転移したのか。そしてレベルが上がらない謎等先がとても気になる作品です
　みなさんに是非オススメします！

テンポの良い文章で綴られるゲーム系異世界モノ？(その辺りは本編で追っていきたい所存)
主人公のシキミ=楓という女性の表情豊かな語りが実に心地よく物語に引き込ませてくれる。物語序盤でまだまだ謎が多く、長編になりそうな作品。読み始めるならまさにこのタイミングなのではないでしょうか？
読者を(少なくとも私を)退屈させない文章なので、時間がある方は是非ご一読ください。
これからの展開にも期待しております。

本作はシキミ（夕凪楓）という主人公が目を覚ますところから始まります。
記憶喪失気味の主人公が装備しているのは廃人仕様の装備ばかり。謎も深まるばかりです。

三人称視点で始まり、テンポよくスムーズに物語が進むことが売りと言っていいでしょう。逆に言えばお約束展開という面も否めませんが、最序盤からお約束でない物語のほうが少ないです。そして最新話では謎に迫る何やら怪しい文字表記が……！

気になった方は、是非第一話を読んでみてはいかがでしょうか？