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なろうには珍しい主人公の影が薄そうで薄くない、ちょっと薄い物語

  • 投稿者: しゃら   [2019年 08月 24日 20時 16分 ()]
交通事故にあった父娘が女神の力で異世界転移するお話、ただし父親は死んだまま。女神によって娘がチートを得るものの魔力部分はなぜやら父親に?娘への憑依による父娘のツープラトンで序盤の窮地を乗り切りお家をゲットします。

中盤から打って変わって父娘はソロ活動に入り、物語を大きく動かすのはそれ以外の登場人物達。主人公中心の物語が好きな方は少し不満に感じるかもしれません。しかしそれがいい、むしろそこがいい。

主人公中心のお話ではしばしば他の登場人物の影が薄くなりがちです。主人公が絡まないカップリングやかっこいい場面がもっとみたいんじゃー、そういう人にはとてもおすすめな小説です。個人的にはヒロが孤軍奮闘する場面とシスネと絡む場面がお気に入りです。

世界の在り方や根深い差別と戦う重厚な内容をユーモアを交えて軽快に綴る物語。是非ご一読あれ。
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