イチオシレビュー一覧

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音楽を題材にした青春が素敵な物語

  • 投稿者: 山下愁   [2020年 09月 21日 23時 00分]
謎の歌姫が世界中の音楽を席巻した現代、ミュージシャンを目指す主人公は満開の桜の下で見覚えのない少女と出会う。
彼女の歌声はとても美しく、しかし彼女は「音楽が嫌い」と言う。
そんな彼女を軽音部に誘い、主人公とヒロインの少女、そして軽音部の部員たちによる青春が始まる!

テンポよく話が進んでいきますし、何より音楽に青春を捧げる主人公たちの情景描写が丁寧です。
そして彼らの歌は、目で追うだけでも心を揺さぶられるものです。ここまで素敵でキラキラと輝く、音楽を題材にした青春の物語は読む価値があります!
あなたも、彼らの音楽に魅了されることは間違いないでしょう!

作品に対してしっかり期待し、読んでいってほしいです。

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 05月 26日 14時 27分 ()]
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プロットや世界観の作り込みが感じられます。プロを目指す方は是非、参考のためにも読んでみてほしい。
また言葉選びも専門用語ばかりや小難しい書き方ではなく、ちゃんと作者様の中で咀嚼してから書かれていると思います。なのでとても読みやすく、登場人物の状況も掴みやすいです。
またシナリオの展開として、読者を引き込むような構成がなされています。あまり深くは書けませんが、一つの読み物として、スリリングさ、意外性も兼ね揃えています。
なのでこれから読み始める方は、作品に対してしっかり期待し、読み進めていってほしいと個人的に思いました。

なにせ『ワールズエンドの歌姫』ですから。

  • 投稿者: 谷下 希   [2019年 05月 23日 16時 08分]
 作品の魅力は多々あります。

 プロミュージシャンを目指す高校生の主人公ほか、躍動感ある魅力的なキャラクター。
 現代モノですが、「現在の世界」とは微妙にズレていく、緻密に構築された第二の世界観。
 歌姫「MiX」という不気味なアイコンの存在。
 千葉県柏市と北海道乙江町を舞台にした、鮮やかでリアリティあふれる情景描写。
 “音楽”を中心としたすがすがしい青春群像劇。かつ純粋無垢なラブストーリー。

 しかし、それだけでは語りきれないのが、最大の魅力。

 なにせ『ワールズエンドの歌姫』ですからね。

なろうでは、稀に見る青春群像劇

  • 投稿者: クロネコ   [2019年 03月 09日 20時 27分]
キャラクター、1人の感情や行動がとても丁寧で繊細でとてもわかりやすく描かれていて、ページをどんどんめくりたくなります。
音楽をメインにした小説なのですが1人の少女が少年に対して
厳しい言葉を言ってしまうのですが、少年は、そんな少女にひたむきに向き合い、自分達なりの音楽を届けました。
そこにぐっと来てしまいました。あっもう青春ってやっぱりいいなぁ!!懐かしくも少し切ない、音楽をメインにした青春群像劇
そこの貴方も読んでみませんか?

たった一歩、踏み出すことができた少女は……。音楽で真剣に『遊ぶ』彼らから目が、耳が釘付けになって離れない!

日常の描き方が凄くいい。ワクワクさせてくれる。
とても綺麗な青春なようでいて、実はそんなに特別なモノではない友人たちとのやりとり、物語のそこかしこから滲み出てくるような音楽と歌。

≪「遊び半分の音楽をやっているやつは嫌い」≫

少女の言葉に打ちのめされる主人公も、それを聞いて感情的になる梨音も、ケロリとしながら答えるジェロム(アフロ)のキャラクター性も素晴らしく光って見えるから不思議。

≪「準備しろ。今からここはライブハウスだ」≫

熱っ! なにこれ超青春してるっ! こんなモン心が躍るわっ! ドキドキしてしまう!

そして、とても残念なことに本作は読者を休ませてくれはしない。
大きな盛り上がりを魅せてくれる演奏パートの山場を越えても『日常の描き方が凄くいい』ので

ページをめくる手が、やめられない止まらない。

できることならもう一度……あああああああああ青春だなぁコンチクショウ!!

『目で聞く音楽』のような作品!

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 02月 25日 09時 05分]
管理
この作品を読んで、私はまるで音楽を読んでいるような気持ちにさせられました!

奏でるように胸に通る登場人物達のやりとり……
そのバックから聞こえる情景……
そして、そのリズムの良さ……

さらに……読めば読むほどに、その中に溢れた心情を聞くことができ、新鮮な発見をさせてくれます!
是非、ご一読して、読める音楽のような世界観を感じてみてください!

歌を愛するすべての人に

多くの場合、ひとは妥協します。
こんなもんでいいかって。
ひとは諦めます。
努力なんかしたって無駄なんだって。
どんなに手を伸ばしたって、どうせ星には届かない。
身の丈を知ること、それが大人になることだって。

だからこそ、この物語に登場するキャラクターたちが眩しく輝きます。
彼らはいつだって全力で走り、全力で悩み、そして全力で音楽を遊んでいるから。
たぶんね。それは一時的なこと。
何十年先までもは続けられない。
けど、それで良い。
いまを全力で走り抜けよう。
瑞々しい筆致と等身大のスタンスで描かれた、音楽に賭ける青春群像劇です。

あなたの好きな歌は、なんですか?

音楽を通じて繰り広げる、決して『中途半端』に収まらない高校生達の青春ロックストーリー

  • 投稿者: 歌うたい   [2018年 12月 27日 14時 37分]
今時の流行の音楽について、という議題について誰しも一度は議論を交わした事があると思います。
ああいうのが好き、こういうのは飽きた、そういうの苦手。
無論答えは十人十色。時に衝突や食い違いを生むくらいのエネルギー源になる。

この物語の主人公 多田奏介やその周囲も同じ。
好む音楽、嫌う音楽、真っ直ぐな持論と感性を包み隠さない。

『好きと嫌いとの間を取って、大人な答えを出す』

そんな体の良さを取っ払った、自分のスタイル剥き出しなキャラクター達のやり取りは、良い面でも悪い面でも『高校生』らしさが浮き彫りになってます。
不器用ながらも若く実直なやり取りは非常にリアリティがあり、それを今の音楽シーンに対する風刺とせず、しっかりと『青春物語』として昇華できている数少ない作品と言えます。


この作品を楽しむのに、ヘッドホンはいりません。
目で楽しみ、心で聴く青春ロックをどうぞお楽しみ下さい!
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