イチオシレビュー一覧

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「柚子一個」この中に隠されていた真実の愛……珠玉の恋愛詩篇です。

"お風呂の中に 柚子一個
海に映った月みたい
ふわりぷかぷか ぷかふわり"

この冒頭からわかるように、本作はとてもリズム感が良く、表現力があります。

しかし、それだけではありません。

むしろ特筆すべきは、読み進める内に語られるその内容が、詩的表現に富みながらひとつの掌編のようにストーリー性に優れていることです。

同棲している彼氏の入れてくれた冬至の柚子風呂で彼女に待っていた出来事とは……⁈

寒い冬の夜、読み終わった時にあなたも芯からほっこりと温まり心癒されることでしょう。

柚子が主役になる?!

とても心があたたかくなる作品です。

この物語の鍵を握る「柚子」ひとつ。
柚子に込められた想いが心をくすぐります。

このふたりの未来がお互いを思いやる優しさに包まれているのが伝わってきて、ほっこりとさせてくれます。

皆様も、ぜひ柚子に注目しながら読んでみませんか?

きっと明日のお風呂に柚子をひとつ入れたくなること間違いなしです。

柚子の香と湯煙に隠された“愛してる”

  • 投稿者: 詩月 七夜   [2018年 11月 30日 12時 48分]
ネタバレしてしまうので、詳細な説明はできませんが、読んで終わった時、素直に「ああ、この二人には幸せになって欲しいな」と感じた詩です

そして、タイトルにもあり、この詩のキーにもなる「柚子」のさわやかな香り…それが、この詩が残してくれた余韻でした

また「柚子」の花言葉はいくつかありますが、その一つに「恋のため息」という言葉があります

何となくこの詩には、その花言葉が相応しいと感じました

結びに、この詩は「単なる惚気話」ではなく、柚子湯に浸かった時のような「ホッとする作品」でもあります

皆さんもぜひ読んで、ほっこりされてしまってください

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