イチオシレビュー一覧

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少年の想いを乗せ、最強兵器”アンドロマリウス”は銀色に輝く

  • 投稿者: きら幸運   [2019年 02月 02日 07時 05分]
主人公のツミキ・クライムはストリートチルドレン。
”理由なき戦争”が産んだ、捨てられた子どもたちのひとり。

彼には夢があるーーー温かい食事や住む家が欲しいという、ささやかな夢が。

ツミキは、同じストリートチルドレンのカミラと一緒にサーカスでお金を稼ぐ。
命を張った狂気的なショーは、あくまで一時的なメシの種にすぎない。

彼らには目標があるーーー士官学校に入り、英雄になるという目標が。

だが、夢は泡と消え、目標は絶たれてしまう。

彼の居場所は軍に壊されてしまう。
家族同然の仲間たちも一緒に……

ツミキは怒りに震える。
復讐を胸に抱き、強い力を渇望する。
彼が求めたのは"アンドロマリウス"。
”理由なき戦争”に終焉をもたらした究極の機兵だ。

本作は、ひとりの少年の成長を描いたアクション長編。
臨場感溢れる戦闘シーンは必見です。

変えてやる、この腐った世界を。

  • 投稿者: YUKi8409   [2019年 02月 01日 21時 59分]
サーカスにて平凡で非凡な暮らしを団長やツミキと仲間のカミラ、ピーターと共に送る日々。
しかし、この物語は絶望とともに幕を開ける。
突然襲われたサーカス団。
何者かに打たれ死んだの団長。
団長の最期、渡されたのはとある場所への道。
直後、建物に挟まれたカミラの発見。
しかし、絶望は重なる。
カミラは、目の前でその命を踏みにじられる。
彼女が信頼していた機関——義竜軍によって。
ツミキは、復讐をその心に宿す。
復讐を心に戦うも限界が生じ、団長に渡された場所へ行って出会った最強兵器「アンドロマリウス」の右腕。
その場はそれで凌ぐも、のちにこの悲劇を生み出したのは「アンドロマリウス」の力であると知る。
自分を助けた力の引き起こす絶望劇。
絶望劇に抗うツミキ。
そしてツミキは決意をする。
この腐った世界を変えてやる、と。

全てを奪われた少年が世界を変える英雄になる物語です。
ぜひ読んでみて下さい!

これは少年が英雄へと至る物語

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 01月 31日 22時 58分]
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英雄……人々にとっての灯台、あるいは道しるべとなり彼ら彼女らを新世界へと導くもの……人々はそんな彼らの業績を称え、そのお話をこう呼ぶ、【英雄譚】と……
圧倒的な理不尽に全てを奪われた少年は、心に決めた。これ以上、何も奪わせるものか、必ず英雄になってみせると……
そうして少年は世界を滅ぼしかねない【力】……【アンドロマリウス】のもたらす運命へと巻き込まれていく。
日常の安心は灰となり、動乱の時代が少年を出迎える。
無条件な信頼という言葉すら許されず、倒すべき敵は数多く、そんな悲惨な時代に少年は立ち向かっていく。
心には固い決意と、力無き人々へのやさしさを宿して……



カラカラ先生の描かれる熱き筆力で描き出される圧巻のロボットバトルロマンスです。
作者様の熱いパトスがうかがえる作品世界はなんなく読者を作中世界に引きずり込みます。
この言葉の意味はご一読の上でご判断を!損はさせませんぜ!!

もう誰にも、奪わせはしないっ!

  • 投稿者: 由房   [2019年 01月 13日 05時 04分]
これは、剣と魔法の物語ではありません。

全てを奪われた主人公ツミキ。

少年はただ、残された己の思いを胸に抱き、『アンドロマリウス』という名の運命を廻す歯車に導かれていく。

軋む鉄音は魂の慟哭。
乾いた土埃に霞む、日常という幻想。

仄かな希望は絶望に変わり、訪れる試練。

信じるべきものは何なのか。
信じたいものは何処にあるのか。

誰と戦い。何を求めるのか。

“ 世界を変える力が欲しいか? ”

深淵より投げ掛けられる問い。
求める答えの先に、少年が見るもの。

人を人として、人の中にある魂の熱量。
ぶつかり合う巨大な金属同士の質量。

弾け飛ぶ火花が、歯車の軋みが。
慟哭を超えた胸の奥に熱を帯びる。

ついぐっと拳を握りしめてしまう。
そんな、どこか懐かしさのある激情が甦る。

どうかお願いします。
この作品を是非一度、読んでみて下さい。

そんな風に応援したくなる作品です。
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