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ファンタジーにリアリティはいらない。本当にそうなのか?

  • 投稿者: 暮伊豆   [2020年 06月 17日 00時 51分]
ファンタジーは基本的に何でもありです。
何でもありのはずなのです。
作者の思い描く世界を好きなように、ルール無用で書きたいように書けばいいのです。

問題はそうして生み出された作品が面白いのかどうかってことです。
何も知らないまま出鱈目に生み出された世界と、豊富な知識を有しつつ、あえて出鱈目に生み出された世界。
面白いのは一体どっちなのか……

悪魔扱いされたジャガイモ。
種芋一個を巡って殺し合いが起こったサツマイモ。

たかが一個の芋にすら深い歴史があることを知れば、自ずと書き方も変わるってものです。

特に作者さん。
本作を流し読みしておくことをお勧めします!

小説家はあらゆるジャンルに精通していなければならない、と改めて思い知らされました。

 小説家に向いているのは理系か、文系か、大学で一応文学を専攻しつつ小説も毎日更新している私はふと思うことがあります。
 結論的には理系の方が向いているのではないか、と個人的には考えています。その理由が知識なのです。

 物語を書く中で重要となるものの一つはリアリティ。科学を取り扱うなら科学を、歴史に絡むものであれば歴史に、それぞれ精通している必要がある。例えば、中世ヨーロッパの世界を舞台にしている以上は中世ヨーロッパの当時の社会情勢や文化、生活の知識をしっかりと自分のものにした上でそこから外れたものを排除していかなければならない……難しい話ではありますが。

 本テクストはそのヒントになるものです。様々な分野の導入にもなっていて、そこから創作の幅を広げられると思います。
 よりリアリティを求める皆様、是非ご一読を……さて、私も見習わなければ。

一言で言えば、それは親切なのです。

  • 投稿者: 兎禾   [2020年 01月 06日 14時 35分]
私みたいな新人作家様にこそ、おすすめしたい作品です。
内容・テーマはもちろんの事、特筆べきはそのアウトプット力、文章表現と全体の統一感です。
非常に読み易く、読者に内容を伝える仕掛けが至る所にある作品集です。
一言で言えば、それは親切なのです。
全てにおいて。
結果とにかく、面白いが伝わる作品となっております。
是非一度ご覧になって見て下さい。

ぱっと気になる一話を選んでみてよ!

歴史の中や現実の数々の知識を、
一話毎シリーズとして語る、
楽しい短編集です!
各話に感想をつけることが出来るようになったこともあり、どの話から読んでもきちんと楽しめる設計に感服!
それだけ一話毎の完成度がしっかりしてるので、
読みたいところからぐいぐいいけるお気軽感、
見習いたくなる学びの姿勢!

といいながら、イッソスの戦いしか読んでない私ですが、

あなたならどの話から読みますか?

『リアリティだよ!』

『リアリティだよ!リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり、リアリティこそがエンターテイメントなのさ』

とある奇妙な街にすむ漫画家のセリフですが、まさにその通りだと思います。

小説を読む事は別の世界の体験をすることだと私は考えています。

その体験はその別の世界がリアルであればあるほど私達の脳は現実と架空の区別がつかなくなり、それが理性の壁を壊して感動という異常事態を起こします。

それが面白いということではないでしょうか。

宗教、戦闘描写、食料事情、水車……、水車まであんの!? すげえ!



細部にこそ神は宿ると言いますがきっとそれはこの作者様の作品を読めばよくわかると思います。

小説を書いている人、書こうと思っている人に是非オススメしたいです!

創作って大変。シバ神様〜

  • 投稿者: ライデン   [2019年 03月 01日 17時 43分 ()]
最近、小説を書き始めたアサシンです。
小説を書いてみると世界感を作り込むことは、大変知識とイマジネーションがいることだとわかります。

そのヒントになるものを探してシバ様のこのエッセイにたどり着きました。中世の実情がとてもよくわかります。

創作に悩んでる方、是非共読んでみてください。というか、僕自身まだまだ悩み中ですが…。光明は見えたかも

貴方だけの世界を創る、その助けに

  • 投稿者: やしろ   [2019年 01月 14日 16時 54分]
 ハイであれローであれ、ファンタジーで世界観を作り込むって結構難しいですよね。
 異世界だからって何でもご都合にするのも、何だか薄っぺらいし。
 創作なんだからふわっとで終わってもいいけれど、それならどこか一つでも細部までこだわって作り込まなければリアリティーは生まれない。

 じゃあ、どこにこだわれば良いの?

 そう思って作品が行き詰まった貴方、このエッセイを読んで見ましょう。
 ここには作者様の創作資料とノートがあります。
 そしてこれを読んだら貴方も色々気になったことを調べてみましょう。
 貴方だけの世界を創るために。
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