イチオシレビュー一覧

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クリスマスにおけるヴァンパイアの青年と風変わりな少女の交流を描いた、心温まるロ―ファンタジーです。

本作の視点人物は、イギリス出身のヴァンパイアの青年。
日本で暮らすようになって、かなりの時間が経過しました。
そんなヴァンパイアの彼は、12月になると複雑な心境になってしまうのですね。
何故なら12月にはクリスマスがあるからです。
ヴァンパイアの彼にとってキリスト教由来のイベントはあまり好ましくないのですが、それにはヴァンパイアとしての思考パターン以外の理由もあったのでした。
そんなヴァンパイアの青年ですが、今年のクリスマスは風変わりな少女との出会いで例年とは異なる過ごし方をするみたいですね。
クリスマスにおけるヴァンパイアの青年と風変わりな少女の交流を描いた、心温まるロ―ファンタジーです。
イレギュラーな形で過ごすクリスマスは、果たしてヴァンパイアの青年に何をもたらすのでしょうか…

優しさに満ち溢れた世界。それはヴァンパイアの彼だってね。

∀・)こんばんわ。硬派にみえて実はお茶目で可愛い一面をどんどん魅せる役まわりができる阿部寛さんが大好きで~す♪♪♪いでっちで~す♪♪♪


∀・)本作は人間の血を吸って生きる青年のヴァンパイアがひょんな事から、ある女の子と交流しクリスマスの素敵な夜を過ごすドラマ作品です。彼は美しくて恐ろしいと世に恐れられるヴァンパンアであることに変わりはないのですが、何故か硬派にみえる彼がお茶目で可愛い面をどんどん見せていく展開に物語は転び――


∀・)「かつては若かった」と謳うこまの柚里さまが手掛ける若さ漲る冬のローファンタジードラマ!冬という冬は本日を以て終わり3月となりますが、温かい冬の物語を読んで過ごすも一興と思います!是非ご一読を☆☆☆彡

優しさに満ち溢れた世界、それはヴァンパイアの彼だって。

主人公はヴァンパイアの青年。彼が過ごすクリスマスの一日を描いた作品です。
師走の季節にサラリーマンの人の波に揉まれる中で或る女の子と出逢ったヴァンパイア。彼女と別れてみれば、財布がどこにもない……!

テンポの良い語り口にほのぼのする描写の連続。
なにより主人公のヴァンパイアが何だか憎めないのです。様々な作品で美しくも恐ろしい存在として描かれているはずなのに。親しみのある彼に、あなたもきっと気持ちを奪われるはず。
女の子の語る終盤の台詞にはほろりとさせられます。

楽しいだけに留まらない感動作、おすすめです!

どんな人、いや、ヴァンパイアだって優しい気持ちになれてもいいのです。 だって、Holy Nightなんだから。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 02月 19日 22時 43分]
銘尾友朗様の「冬の煌めき企画」参加作品です。

18141字のローファンタジー。6部分に分かれ、ストーリーの起伏も楽しめて、文章もとても読みやすいです。

主人公は孤独なヴァンパイアの青年。物語は彼の視点で展開します。

うっかり、クリスマスでごった返す街中にで出てしまった主人公。

そこで出会った10歳くらいの女の子に彼のペースは狂わされっぱなし。

だけど、女の子のおかげで忘れていた心を思い出し、その時にはもう女の子はいなくて……

ここから先は実際に読んでお確かめください。

どんな人、いや、ヴァンパイアだって優しい気持ちになれてもいいのです。

だって、Holy Nightなんだから。

Have yourself a merry little christmas.

人は時に孤独に苛まれ、自分など不要で無価値な存在であると感じてしまうことがあります。
しかし明けない夜が存在しないように、どれほど深い闇の中にいようとも、そこには必ず光り輝く一筋の希望があるもの。

“あたしはちゃんと知っているわ。祝福されない魂なんて、この世界にはないってことを。どんな命も、祝福されてこの世に生まれ出てくるの”

辛くて切なくて、死んでしまいたいとさえ思ったら……是非この物語を手に取ってみてください。
おませで賑やかで、なんとも可愛らしい天使様が、あなたの心を癒してくれることでしょう。

Have yourself a merry little christmas.
良いクリスマスを。
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