イチオシレビュー一覧

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沢山の人に読んでもらいたい!

  • 投稿者: あいか   [2023年 11月 19日 22時 42分 ()]
一緒に暮らしていたお婆ちゃんは亡くなり、
年に2、3度しか帰宅しなかった船乗りの父親も死亡したと通知が届き。
国王の方針で16歳未満の保護者の居ない子は強制的に孤児院送り。
家も仕事もあるのに!あと半年で16歳なのに!

こっそりと見に行った父の形見のリトルマリー号。
マリー号の船員はあちこちで船を買わないかといい回り、
父親の親友だと名乗る怪しげな商人はマリーを探している。
国王の親衛隊を名乗る騎士達には「孤児院へ行こう」と追いかけられ、
海運ギルド員はなぜかバニーガールの衣装をお薦めしている!!

胡散臭い人達に囲まれたマリーはどう潜り抜けるのか!

短編しか読まないという方は、最初の章、なんと9ページだけでもお楽しみ頂けます。ちゃんと短編として成立します。

そしてそして、長編をお求めの方!
実はこの物語はシリーズ物なんですよ!


少女が艦長! 海と陸と愛を運ぶ海洋冒険記

  • 投稿者: 防衛太郎   [2023年 08月 13日 17時 59分 ()]
帆を張った船が世界の海を往来する、古き良き時代の大海原が舞台です。

ひょんな事から艦長になってしまった少女が、気の良いクルー達と世界の荒波に挑む王道(?)の海洋冒険記。

【一風変わった艦長の姿】をアクセントに、まるでコミック誌を読んでいるかのような描写力が素晴らしく、読んでいて堪らなく楽しくなっちゃいます。どんなお姿なのかは、読んでみてのお楽しみです(*´ェ`*)

船酔いに苦しみ、年齢に苦しみ、女性ながらに艦長という立場に困惑しながらも、持ち前の明るさとユーモアを武器に、知らないことだらけの世界に飛び込む少女の視点を、色鮮やかに描かれます。

普段、ミリタリーモノを中心に読んでいる私が「面白い!」と感じる程の素晴らしさです。

是非、お読みください。どの話にも、笑いと驚きと感動がありますよー!

駆け出し船長の航海記

とても楽しい作品です。

主人公マリーの父親は船乗りであり、その都合上家にはあまり帰ってきませんでした。
そんな父が残した船に乗り、マリーは海へ……。というお話です。

マリーの心の声が地の文にたくさん書いてあります。彼女は快活で愉快な子なので、眺めているとニコニコしてしまいます。

サブタイトルには、マリー以外の登場人物がこの話をしている時にどんなことを考えていたのかが書いてあったりして、「ふふっ、マリーこんなこと思われてる」ってまたニコニコしてしまいます。

それから、この小説の見どころは舞台が海であるということです。
商売のためにオレンジを輸送するのだけれど、オレンジがだめになる前に目的地まで行けるか!? というエピソードがあるのですが、「船で旅をするってこういうことに気を使わなきゃいけないんだなー」と興味深かったです。

コーエーの大航海時代シリーズファンの方ならば必見!

  • 投稿者: ぱるっく   [2021年 01月 29日 14時 42分]
舞台は私たちの識るヨーロッパによく似た少しファンタジーなとある世界。大航海時代真っただ中で活気のある船乗りたちの中に我らがマリー船長が誕生!
この娘さん…実はものすごく頭が回るし口も達者!運も付いて回るスーパーレディ!(土下座も大好き!w)
作者さんの豊富な知識で紡ぎだされたリアルな大航海時代で君は潮の香りに包まれるでありましょう。

正直、光栄出版部がまだ生きていたら絶対ほっとかない作品だと思うですよ。大航海時代ハンドブックに載っててもおかしくないね。誰か!誰かシブサワ・コウにマリー・パスファインダーの物語で作品作ってとプレゼンする勇気のあるやつはいないのか!!!

とにかく、一度読んでみることをお勧めする。
ああ、でもテスト期間中は止めとくんだな…

きっと読みふけって一夜漬けで臨むことになるから!(ニコッ

人々の優しさと温かさに触れ、少女は大嫌いな海へ出る

  • 投稿者: 天柳李海   [2019年 09月 19日 23時 30分]
主人公マリーさん(15才)がとにかく健気。
彼女の人生は、きっとこの物語の最初が一番どん底ではないかと思う。
商船の船長だった父が亡くなり天涯孤独となったマリー。彼女に残された財産は、家庭を顧みなかった父親のちっぽけな船だけ。

けれど本当は、それだけじゃなかった。
父が残してくれたものは。
それはマリーが、やはり船乗りの娘であった証明みたいなもの。

境遇が境遇だけにマリーの思考は後ろ向きです。けれどその独白が何故か、健気なんだけど…面白いのです。
そして彼女は自分でも気づかなかった、とある才能に目覚めます。これがお話を盛り上げており、非常に楽しいのです。

海洋ものとしては交易が主体。都市間の航海日数だとか名産品とかの設定が詳細にされています。
特筆すべきは食事のシーン。街ごとに美味しそうな料理の描写が出てきて、思わず「食べたい」って言ってしまいます。
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