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▽レビューを書く司書……ではなく、図書館の人? この物語、タイトルから気にならないかい……?
- 投稿者: 退会済み [2019年 12月 30日 16時 41分]
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図書館の住人。と言うと、あなたにはどのように聞こえ、どのように写るのだろうか。
日がな一日中、本に囲まれる生活を羨ましく思うだろうか。イヤ、この住人、文字どおり図書館に住んでいるのだ。
この物語に登場する、図書館の人……。仕立ての良い高級スーツを着た白髪混じり、書架の間を歩く姿から、分厚い本を捲るその指使いに至るまで品格があり、非日常の凛とした空気を漂わせているのである。
しかし、誰も、そこには近づきたがらない。何故だと思う?
そんな、図書館の人と、アルバイト司書との不思議な出会いの物語である。
最初は、興味と好奇が勝っていても、縁のつながりからは不思議な感情さえも芽生えてくる。
おとな向けの内容は、若い人たちには難しいかもしれない。でも、わたしは、この物語、おもしろいと思えた。
ラストの、一歩を踏み出すシーンが素敵なのである。
日がな一日中、本に囲まれる生活を羨ましく思うだろうか。イヤ、この住人、文字どおり図書館に住んでいるのだ。
この物語に登場する、図書館の人……。仕立ての良い高級スーツを着た白髪混じり、書架の間を歩く姿から、分厚い本を捲るその指使いに至るまで品格があり、非日常の凛とした空気を漂わせているのである。
しかし、誰も、そこには近づきたがらない。何故だと思う?
そんな、図書館の人と、アルバイト司書との不思議な出会いの物語である。
最初は、興味と好奇が勝っていても、縁のつながりからは不思議な感情さえも芽生えてくる。
おとな向けの内容は、若い人たちには難しいかもしれない。でも、わたしは、この物語、おもしろいと思えた。
ラストの、一歩を踏み出すシーンが素敵なのである。
題名から、図書館に足繁く通うヒトの物語と思っていたのですが、まさかの始まりでしたね。自分では思いつかないようなストーリー展開でした。もちろん良い意味で。です。
場面の切り替えも軽快で、サラッと最後まで読み進めることができました。ラストもスッキリとした終わり方で続編を期待出来るような心地良さが残りました。
ランキングから行き当たりばったりで読ませて頂いたのですがレビューを書きたくなるほどの良作でした。
場面の切り替えも軽快で、サラッと最後まで読み進めることができました。ラストもスッキリとした終わり方で続編を期待出来るような心地良さが残りました。
ランキングから行き当たりばったりで読ませて頂いたのですがレビューを書きたくなるほどの良作でした。
本作は、図書館で働く40代の女性の切ない恋を描いた物語。
気になる相手は、図書館に住みつくホームレスの紳士。誰もが彼を避けて通る中、女性は日に日に彼の魅力に惹かれていく。
前半読んだとき、これは恋ではないんじゃないかと思った。大人同士の恋は、十代のそれとは異なる。愛する熱量だけではとても足りない。
本作はそんな切なさもを丹念に表現し、その先にある成熟した大人同士の恋を描き出している。
是非最後まで読んでほしい。ひとつひとつの描写がじわじわと心に染み込んでくるように、女性の心情に共感できる。
豊富な人生経験を持つからこそ抱えてしまう、寂しさ、恐れ。それを乗り越えてくる静かで熱い感情を文章から読み取れる。
是非、ご一読を。
気になる相手は、図書館に住みつくホームレスの紳士。誰もが彼を避けて通る中、女性は日に日に彼の魅力に惹かれていく。
前半読んだとき、これは恋ではないんじゃないかと思った。大人同士の恋は、十代のそれとは異なる。愛する熱量だけではとても足りない。
本作はそんな切なさもを丹念に表現し、その先にある成熟した大人同士の恋を描き出している。
是非最後まで読んでほしい。ひとつひとつの描写がじわじわと心に染み込んでくるように、女性の心情に共感できる。
豊富な人生経験を持つからこそ抱えてしまう、寂しさ、恐れ。それを乗り越えてくる静かで熱い感情を文章から読み取れる。
是非、ご一読を。
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