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武士の血が騒ぐ。湖面の月を斬る。

この作品は、架空の武家である嵐山家の傑物たちの物語です。

五万文字以内の中篇ながらも、数世代に渡るドラマを描きます。

脈々と継がれる嵐山家の血は、素直な冷酷さを持ち、淡々と紡がれる作風は、まるで古い軍記物語のようです。

五万文字のなかで心動かされたエピソードは複数ありますが、特に湖面の月のシーンはお気に入りです。

「小説家になろう」に、こんな作品が眠っていたとは。
出会えたことを嬉しく思います。
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