イチオシレビュー一覧

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まさに性描写ボーダーラインの参考作品

 当方は、作者のエッセイ『小説家になろうにおける性描写のボーダーライン』内で知りました。

 淡々としているからこそ想像の余地を与える。それは第3話を含めても同様で、嫌悪感漂う残酷描写も一切ございません。
 もちろん文章もとても丁寧で、本当に純文学を読んでいるような感覚でした。

 全5話と、短編のように楽しめる素敵な作品です。

普通の女子高生。普通の生活。普通の復讐。

  • 投稿者: 暮伊豆   [2020年 09月 16日 00時 11分]
普通女子高生にもなればオナニーぐらいしますよね。
女の子だったら普通です。

普通自分の家族とキスぐらいしますよね。
家族だったら普通です。

普通自分の父親が無実の罪で死に追いやられたら復讐ぐらいしますよね。
娘だったら普通です。

普通憎い相手に恋人がいたら復讐の輪を広げますよね。

普通憎い相手が大事にしてるものだったら奪いますよね。

普通復讐するとなると後先考えませんよね。

普通。
普通。
普通。

普通の生活にはもう二度と……

巡り来たる因果の鎖は……

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 02月 22日 16時 19分]
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 人は誰しも、先の見えない不安の中で生を謳歌している。

 『いつ』『誰が』『どのように』『何を切っ掛けとして』安穏とした生活の崩壊を迎えるかは、誰にも分かり得ない事であろう。

 この物語は、そんな世の中の不条理や理不尽さを題材とした物語だ。
 主人公である女子高生の『真琴』は、ある切っ掛けからいつもの日常を失ってしまった。自分の知らぬ内に手のひらから零れ落ちた、当たり前だった家族の団らん。

 真琴は誓う。必ず復讐してやる、と。
 
 意外と身近にいた復讐相手と、真琴の復讐に端を発した恋愛模様。これらの織り成すこの物語の核は、『普遍的』な事だと私は思う。
 
 復讐の因果を巡る、普遍的な日常の光と影。
 是非とも一読して貰いたい一作である。
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