イチオシレビュー一覧

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悪いことをしているはずなのに崇められちゃう!そんな魔王様のお話。

  • 投稿者: Seica   [2019年 04月 03日 20時 26分]
本当は人間たちにとって悪いこと、困ること、恐ろしいことをしているはずなのに、なぜか人間にとって良い結果になってしまう魔王様。そんなことだから、いつも感謝状が届き、崇められてしまいます。

特に副題の『この小説の戦闘シーンの9割はこの話に占められています』。
美少女魔王様は人間世界の最強の国へ侵攻をはじめますが、なんとその相手は悪の帝国でした。その国を滅ぼしたことから、魔王様の「そんなはずじゃなかった」のはじまりはじまり。毎話毎話、オチがわかってしまうことがこんなにも楽しくなるとは思いませんでした。

そして、あいだに挟まれる後の歴史。
それらを読むと、魔王様が世界を支配したことで人々の暮らしが豊かになったことがわかり、魔王様の悔しがる姿がとてもかわいらしく感じるのです。

本当に恐ろしいのは人間かもしれない

  • 投稿者: ライデン   [2019年 02月 28日 13時 29分 ()]
本作は、恐怖の象徴でありたい美少女大魔王ベルフレアが人間の帝国の政治より穏健であったため、民衆から感謝される話です。

ベルフレアがやることなすことが国民から恐怖されたいのに裏目に出て改革として迎合されるのは面白く、悔しがるベルブレアが可愛く見えてくるのが不思議。

国民は帝国の生かさず殺さずの圧政をしく帝国に打ちのめされ生きる希望もなかったのでしょう。
恐ろしい魔族や魔物が救世主にみえるほど。

そういう、人間の支配層の残虐さがリアルで考えさせられます。 ま、本来そんな堅苦しい作品じゃないかもしれないし、普通に物語として面白いので是非読んでみて下さい。

友達と語るのも、一興。

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 02月 19日 01時 30分 ()]
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本作は、魔王としての理想を描く魔王少女と、国民のユニークなやり取りが魅力です。

私なりに深いものを感じました。テーマはディストピアなのか、ユートピアなのか。

構えて読まれる必要はありません。ユニークなやり取りをそのまま笑いながら、読んでください。

ただ、一つの人生観を与える作品でございます。論文みたいに、この小説はどうかなと、友達と語るのも一興です。様々な年代を対象にした、社会派ハイファンタジー。是非一読してみてください。

誰もがその名を崇める聖魔王ベルフレア、偉大なる魔王がこの世界に降臨したベルフレア暦元年より以前は、俗に『暗黒の時代』と呼ばれている……

勘違い系の面白さ満載のこの逸品、読まないと損しますよ!!

異世界から来訪した恐怖の魔王ベルフレア、彼女はその世界で最強の軍事大国を速やかに制圧します。そうして全世界に向けて支配宣言を行いますが……

どうやら、その軍事大国は暴虐の限りを尽くしていた様子…… しかも中枢を電撃的に制圧し、民に被害を出していなかったこともあり、割と好意的に受け入れられてしまいます。

しかも、彼女とその配下がもたらした異界の知識は技術革新を引き起こし、人々の生活を豊かに!!

結果……


「「「新年明けましておめでとうございます、魔王様!!」」」
「ええ、おめでとう」

「魔王様、今年も変わらず世界に君臨し続けて下さい!」
「当然でしょう? 私は全ての頂点に立つ王なのだから」

(ホント、どこで間違えたのかしら……?)



これは人々が幸せに暮らす、でもディストピアな物語!
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