イチオシレビュー一覧

「君が食べれば優しい気持ちになれるし、僕が食べると人間の姿になれるんだ」
森の奥で泣いていた私に、男の子はそういってチョコレートを手渡した。
私はそれが嘘なのを、最初から知っていた。
彼はきっと運命の人だと、だから今も信じている。

高校生になった私は、ある日偶然彼を見つけた。
12年間想い続けた「ドラキュラさん」は、高校の近くにある大学に通っていたのだ。
彼との再会を夢見て、大学前の喫茶店でバイトを始める私。
ところが実は、彼がそのお店の先輩で……

無鉄砲で、妄想家で、一生懸命なゆららの、届きそうで届かないどこまでも真っ直ぐな恋。
思わず主人公を応援したくなってしまうのは、きっとこの物語に特別な魔法がかかっているから。
やがて明かされるゆららの秘密と、一筋縄ではいかない恋の行方。
加速する物語から、もう誰も目が離せない！