イチオシレビュー一覧

ベルトを巻いて変身する系のヒーローものよ。ただ某ヒーローと一つ違うのは愛と平和のためではなく、己の煩悩のために戦うところね。
性欲のために戦う姿は賛否別れるテーマだけど、不快感はなしよ。むしろギャグに振り切ってるから嫌いじゃないわ！ 読後感最高で笑えて思わずお腹が六つに割れちゃうわ
そんな軽めのノリだけど、ガチめの仏教用語とかをさりげなく振りまいてあるのは作者の教養と文章力の賜物ね。テンポを損なわないストーリー描写は見事の一言よ
煩悩まみれな童貞から世間知らずのお嬢さま(アテクシみたいなね)までキャラクターも選り取りみどりよ。特にオカマバーのママと変態王子はアテクシのお気に入りよ！ 必ず見に行きなさい！

まずはじめに断っておきたいのは、この物語は至極真面目なヒーローものでは無いと言う事だ。
主人公 鳴滝禅はある日ヤクザを騙して追われる羽目になる。
そんな中、優月という女性を助ける事になったところから物語は始まっていく。

この作品を語る上で欠かせないのは、やはり一癖も二癖もあるキャラクター達だろう。
破天荒な主人公はもちろん、気の強いヒロイン優月。我とTogetherせよ……なんて語りかけてくる変身ベルトに、スクーターに乗って突然やってくる謎の青年アキラ。

とにかく、すべて、キャラが濃いのだ。

そのキャラの濃さに最初は圧倒されるかもしれない。
しかし一度体験したら最後、その濃さじゃなきゃ駄目だと思うようになるはずだ。

煩悩溢れるこの作品、是非手に取ってみてはいかがだろうか。
読んだ瞬間、この世界に引き込まれていくこと請け合いだ。

タイトルの通りとってもお下品で結構ギリギリを攻めているヒーローモノの作品です。
主人公はヒロインが持ち歩いていたベルトに取り憑かれ、煩悩の昂りに応じて変身することができます。
「煩悩」を「怒り」や「悲しみ」にすると正統派の仮面ライダーっぽいですが、残念ながらこの作品では「煩悩」です。
いや、残念ながらとは言うべきではありませんね。
喜ぶべきことに煩悩です！
誰しもが持つ下心を解放することで主人公は性技のヒーローに変態……じゃなくて変身できるのです！
一味違ったヒーローモノです、どうぞ！！

エロと暴力と和風とヤンキーと仏教がごっちゃになったような、痛快作!!!!
仮面ライダーっぽいが、仮面ライダーアンチとも呼べるほど挑発的な作品!!
かなりインパクトのある、個性派ラブコメでもある。
仮面ライダーに似ているようで、完全に独自路線。登場人物、全員クレイジー!!!!(^o^)ノ
まじ最高な作品!!!!流行れ、ボンノウガー!!!!

求めても求め得ぬもの
望んでも望み得ぬもの
狂おしいまでの渇きが、叶わぬ思いが、奇跡と闘志を生む
欲望に塗れるもの同士の不可思議なる合意が──

ネオン輝く町、不夜城「華武吹町」
全てはここから始まる。
決して出会ってはいけなかった二人。
それは偶然であり、必然。
動き出した時計の針は誰にも止められない。

変わる　──　目の前で起きている出来事にこれまでの常識が
変わる　──　内なる力の奔流に自分自身が
変わる　──　昨日までの平穏とは異なる明日へと

無明の力が今、顕現する。

流される己の血潮で渇きを癒せ
無限の力「童貞力」
賢者タイムはもう直ぐだ

もう途中下車はできない。終点までは一直線の片道切符。ブラウザバックは受け付けない。
　──　それが　「無明戦士ボンノウガー」

主人公の禅が華武吹町という町でひょんなことから謎のベルトの力でヒーローに変身出来るようになり、ヒロインや仲間のために頑張るというひと昔前の王道パターン的なストーリー。

しかし、力の源が“煩悩”であり、禅という人物は清廉潔白とは真逆の人間性で欲望にまっすぐな男である。
そんな主人公の脇を固めるキャラクターはそれ以上に個性豊かで物語をさらにカオスな状態まで持っていく。
例えるなら闇鍋である。食べてみるまで何を口にしたか分からない展開の読めなさがこの物語にはある。
しかし、この闇鍋は美味い。次のページが気になってしまい止まらなくなる中毒性だ。

実際、物語の世界観や構成は実によく練り込まれており、ワードセンスの高さも相まって非常に読みやすいように配慮されている。

テンプレ作品に飽きて面白い作品を探している方には自信を持って読んで後悔はしないとオススメ出来ます！
ぜひ一読してみてください！

Togetherしようぜ！

ルー大柴風味な怪しい呼びかけに身を任せ、変身するは無明戦士ボンノウガー！
心に宿る淫らの炎を武器として、イケイケ戦え無明戦士ボンノウガー！


タイトルからの出落ち感が半端ない作品ですが、ええその通り、健全ロボダイミダラーと同系統の作品です。
ダイミダラーとの違いとしては、主人公が己の欲望をイマイチ肯定仕切れていない小物っぽい所がある感じですかね。
しかし、その小物臭も彼の魅力、外角低めの等身大な異形のヒーローは今日も己の欲望と、ついでに町の平和を護る為に戦います！

タイトル通りです。
この物語は、変身モノなのですが普通の変身モノとは違います。
大人チックな要素が混ざった変身モノです。
少し歳を取って、子供のヒーローごっこを観なくなった方、今もそういうモノが好きな方は、読んでみると良いかもしれません。

私は、戦隊モノや変身モノはあまり好きでは無かったのですが、これはスラスラとストレスなく読めました。
そして、ヒロインの強がる感じが何とも可愛い。
そんな大人の世界に興味がある方、是非、読んでみて下さい。
面白いと思いますので。

主人公である鳴滝は、良くも悪くも俗物。裏社会と関わっている下心全開のフェミニスト。しかし、俗物だからこそ、惚れた女のためなら戦えるヒーローでもある。変態という名の紳士ではあるが、泥臭くても頑張る姿に胸を撃たれて応援したくなる。
もしも、思春期を抜け出せない青年が、冴羽リョウやルパンの真似をしたらどうなるか。これは、そーゆー物語である。
もしも、三枚目な主人公が好みなら、ぜひ一読を。

エロ……というより童貞力とでも言ったほうがしっくり来るかも知れない。

溢れるリビドーを力に変えて、股間のあたりから真っ白なビームとして発射する。

シモネタ全開のハイテンションで休むこと無く大爆走し続けているのだが、どこか清々しくて初々しい青春みたいなものすら感じ、むしろエロさは全くと言っていいほど感じない。

ストーリー展開も、これぞ変身ヒーローモノ！　と声を大にして言えるほど熱い展開が続く。

登場するキャラクターは一癖も二癖もある奇人変人ド変態ぞろいだが、それが魅力的でもある。

そして何より、ヒロインが可愛い。
彼女の貞操に危機が迫っているとなれば、そりゃ男はヒーローになっちゃうよね。