イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く読了後、しばらく放心してしまった。
- 投稿者: 毎日デスロール健康生活 [2024年 11月 20日 14時 55分]
長いような、けれども人生を描き切るには短すぎると感じてしまう164話という話数で主人公であるレックスと同じくらい生きたと錯覚すら覚えてしまったほど濃い時間だった。作中で主人公が歳を取るに連れて、自分も老いたかのように物語を受け止めるのに気力が要るようになっているというのになぜかあっという間で、歳をとったらこんな気分なのかな、と想像してしまった。
作中で目まぐるしく時間は過ぎ、心が置いていかれそうになっているのにどこか自分の中でモヤモヤしているものが整理されていったような爽快な気分になった。もしも数年後この作品をもう一度読み返そうという機会に恵まれたならきっと心が満たされそうだという不思議な確信があった。
作中で目まぐるしく時間は過ぎ、心が置いていかれそうになっているのにどこか自分の中でモヤモヤしているものが整理されていったような爽快な気分になった。もしも数年後この作品をもう一度読み返そうという機会に恵まれたならきっと心が満たされそうだという不思議な確信があった。
「人生」っていうものについて考えさせられるお話。
- 投稿者: 退会済み [2024年 07月 27日 17時 43分 (改)]
管理
現代日本っぽい感じがする世界に生まれた主人公。でも、彼にとっては初めての誕生ではありませんでした。
それまでに繰り返した人生が、過酷なものばかりだった所為で今回の人生にも「敵」が現れるに違いないと確信しており、常にそれに備えている彼。
でも、その「敵」はいつまで経っても登場してこないみたいで……。
普通の幸せを素直に受け止めることができない、そんな主人公レックスが生まれてから亡くなるまでのお話。
それまでに繰り返した人生が、過酷なものばかりだった所為で今回の人生にも「敵」が現れるに違いないと確信しており、常にそれに備えている彼。
でも、その「敵」はいつまで経っても登場してこないみたいで……。
普通の幸せを素直に受け止めることができない、そんな主人公レックスが生まれてから亡くなるまでのお話。
主人公の考えや行動におおいに楽しませてもらいつつ、ひとりの人生を誕生から終わりまでリアルな感じに追体験できました。読了後は年取った気持ちになりました(笑)
たくさん笑える楽しい作品でありながら、勝手に教訓を得られるところも多々あり、最終話は、涙が止まりませんでした。本当に読めて良かったです。
全ての年代がなんだかすごくリアルで、作者様はいくつなんだろう!?と不思議です。
たくさん笑える楽しい作品でありながら、勝手に教訓を得られるところも多々あり、最終話は、涙が止まりませんでした。本当に読めて良かったです。
全ての年代がなんだかすごくリアルで、作者様はいくつなんだろう!?と不思議です。
いわゆる『なろう的テンプレート作品』テンプレとは全く異なる意味で深く心に残った。
内容的には昭和時代の小説ジャンルの中間小説とかユーモア小説を思わせる。多少ユニークな性格(出生時から本当か偽りの記憶かは分からない100万1回目の転生人生という意識がある)の男の一生を描いた作品。
一応転生物として執筆を開始したためか魔法がある世界として描写されるが、実際には魔法を使用する場面は全くないため魔法のこと気にせず読めるし、同様にファンタジー世界を意識したと思われるため獣人という異人が登場するが、これは異国人であれば置き換えも可能だろうと思われる。登場人物の氏名も横文字的名称だが、これだって日本名に変換可能だろう。
近現代の日本を舞台としと置き換えて読みつつ、ちょっとだけおかしな意識のある男の淡々とした友人知人家族とのかかわりを描いた小説。静かで温かい余韻と共に読了した。
内容的には昭和時代の小説ジャンルの中間小説とかユーモア小説を思わせる。多少ユニークな性格(出生時から本当か偽りの記憶かは分からない100万1回目の転生人生という意識がある)の男の一生を描いた作品。
一応転生物として執筆を開始したためか魔法がある世界として描写されるが、実際には魔法を使用する場面は全くないため魔法のこと気にせず読めるし、同様にファンタジー世界を意識したと思われるため獣人という異人が登場するが、これは異国人であれば置き換えも可能だろうと思われる。登場人物の氏名も横文字的名称だが、これだって日本名に変換可能だろう。
近現代の日本を舞台としと置き換えて読みつつ、ちょっとだけおかしな意識のある男の淡々とした友人知人家族とのかかわりを描いた小説。静かで温かい余韻と共に読了した。
興味津々で失望し、挫折して泣いた。
レックスには年齢で昇華する時間は十分だったが,私には早すぎた。
90年の歳月を約160枚に圧縮するには長すぎたのだろうか。
わたくし どうしよう?
胸が痛くて息が苦しい。
私と似た選択肢を持っていたレックスははるかに素晴らしい結果を生んだ。
死ねばいいのに。
私。
とにかく、すごいね。
筆者はレックスと同じくらい年をとっているか、あるいは人生を深く観察しているに違いない。
こんなに面白い作品を読ませてくれてありがとう。
そしてこんなに悲しい気持ちを作るなんて私怒るよ。
レックスには年齢で昇華する時間は十分だったが,私には早すぎた。
90年の歳月を約160枚に圧縮するには長すぎたのだろうか。
わたくし どうしよう?
胸が痛くて息が苦しい。
私と似た選択肢を持っていたレックスははるかに素晴らしい結果を生んだ。
死ねばいいのに。
私。
とにかく、すごいね。
筆者はレックスと同じくらい年をとっているか、あるいは人生を深く観察しているに違いない。
こんなに面白い作品を読ませてくれてありがとう。
そしてこんなに悲しい気持ちを作るなんて私怒るよ。
0歳から始まるコメディ溢れるお話は、歳を経るにつれて少し俺TUEEだったり、少しエッチだったり、青春だったり、恋愛だったり、結婚だったりと続いていきます。
転生する度に精神も若返るレックスくんは、過去の転生での経験から様々な方向から周囲の反応を疑うものの、転生毎に体に精神が引っ張られるようで、平和なこの世界に少しずつ心を落ち着けていきます。
先輩に憧れ、後輩をあやし、別の先輩に勉強を教え、悪友と喧嘩して、大人になり、歳を重ね、平和に幸せな世界を過ごし、愛を自覚して終わる物語。
前半のコメディタッチな文体は最後まで続き、所々で笑えて素晴らしく、それでも終盤からは1話1話涙無しには読めません。
これほど素晴らしい話を書いてくれてありがとうございます。
転生する度に精神も若返るレックスくんは、過去の転生での経験から様々な方向から周囲の反応を疑うものの、転生毎に体に精神が引っ張られるようで、平和なこの世界に少しずつ心を落ち着けていきます。
先輩に憧れ、後輩をあやし、別の先輩に勉強を教え、悪友と喧嘩して、大人になり、歳を重ね、平和に幸せな世界を過ごし、愛を自覚して終わる物語。
前半のコメディタッチな文体は最後まで続き、所々で笑えて素晴らしく、それでも終盤からは1話1話涙無しには読めません。
これほど素晴らしい話を書いてくれてありがとうございます。
なんだこれ?
なんでなろうを読んでこんな気持ちになるのよ。
はじめはクスクス笑ったり、吹き出したりしてたのよ。
中盤から考えさせられる事ばかりだった。共感が止まらない。
終盤は目が湿ってきたな。
来た道と行く道の中間くらいの年齢でしょうか、作者さんは。
良い。これは良いし面白かった作品でした。映画化やドラマ化しても良いと思います。
読ませてくれてありがとう。
なんでなろうを読んでこんな気持ちになるのよ。
はじめはクスクス笑ったり、吹き出したりしてたのよ。
中盤から考えさせられる事ばかりだった。共感が止まらない。
終盤は目が湿ってきたな。
来た道と行く道の中間くらいの年齢でしょうか、作者さんは。
良い。これは良いし面白かった作品でした。映画化やドラマ化しても良いと思います。
読ませてくれてありがとう。
渋い、渋すぎる。
面白おかしくギャグ満載かと思えば、段々笑えなくなってきて、最後に何とも言えない感慨を覚える。
成る程、文学か。
良くある、俺ツエーとか、俗に言われるなろう系の化けの皮を被った文学作品、それがコイツの正体だ。
最近の流行りの逆を行き、此処まで書き切ったことに敬意を表し、
このレビューを残します。
控えめに言って最高でした。
面白おかしくギャグ満載かと思えば、段々笑えなくなってきて、最後に何とも言えない感慨を覚える。
成る程、文学か。
良くある、俺ツエーとか、俗に言われるなろう系の化けの皮を被った文学作品、それがコイツの正体だ。
最近の流行りの逆を行き、此処まで書き切ったことに敬意を表し、
このレビューを残します。
控えめに言って最高でした。
人一人の人生を始めから終わりまで書いた小説。
派手な話ではない。
だが、主人公や登場人物の自分の年齢が近ければ共感し。過去であれば昔に思い出を馳せ。未来には期待を持って読むことが出来る作品。
年齢が変わる毎に読み直せば、新たな思いが湧き出る素敵な作品であり、いくら読んでも飽きない作品である。
正直になろう小説としてここにあるのが、勿体無いぐらいの小説である。
派手な話ではない。
だが、主人公や登場人物の自分の年齢が近ければ共感し。過去であれば昔に思い出を馳せ。未来には期待を持って読むことが出来る作品。
年齢が変わる毎に読み直せば、新たな思いが湧き出る素敵な作品であり、いくら読んでも飽きない作品である。
正直になろう小説としてここにあるのが、勿体無いぐらいの小説である。
物語は普通、人生や歴史を一部切り取り、クライマックスを魅せるもの。主人公の老死まで書くことはあっても、大体は間を飛ばしてエピローグ形式にしかならない。
しかし、普通の人生はクライマックスなんかない。生まれてから死ぬまで、山あり谷あれど、一部だけを切り取るなんてありえない。
それを中弛みさせず、世代に分けて雰囲気も変わっていく作りは見事の一言。俺自身の三十年余の人生を振り返っても、ああ面白いことはいっぱいあったなという気持ちになった。
稲荷竜作品だけあってやはり異色だが、所謂「日常系」を突き詰めた今作品をぜひ読んでみてください。
しかし、普通の人生はクライマックスなんかない。生まれてから死ぬまで、山あり谷あれど、一部だけを切り取るなんてありえない。
それを中弛みさせず、世代に分けて雰囲気も変わっていく作りは見事の一言。俺自身の三十年余の人生を振り返っても、ああ面白いことはいっぱいあったなという気持ちになった。
稲荷竜作品だけあってやはり異色だが、所謂「日常系」を突き詰めた今作品をぜひ読んでみてください。
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