イチオシレビュー一覧

　この猫の語り口はあの有名文豪が書いた代表作の猫みたいであり、偉そうに語りかけてくるのですが、その生き様が何ともずる賢くて、それが何とも愛らしく可愛さＭＡＸでした。
　少し不遇なところはあるかもしれませんが、それでもトータル的に考えたら、大変幸せな日々だったのではないかと、そう思う素敵な一生でしょう。
　最後には涙が溢れる素敵な作品なので、是非今1度ご覧くださいね。

夏目漱石の「吾輩は猫である」を彷彿とさせるタイトルですが、本作の猫ちゃんには最初から名前があるみたいです。

そして、名前は１つだけではない様子。

とある猫ちゃんの過ごす日々を周りの人々や飼い主との関わりを通して、穏やかな筆致で描いています。

レビュー時点で詩累計ランキング5位の本作。

優しくて、少したくましくて。

人は猫を可愛がっているようで、猫から手玉に取られているのかもしれませんにゃー。