イチオシレビュー一覧

　
　突如として世界各国に穿たれた穴、ダンジョン。
　中には無数のあり得ざる存在、モンスター。

　その中に入り込むのは、なんの覚悟もない愚か者か、はたまたその価値を見極めた上での決死の侵略者か。

　それとも、もっと深い、現実的な闇を持った【社会】の犬か？

　現代社会でダンジョンアタックをこなす作品は多々あれど、ここまで根強く社会風刺をピックアップしている作品は中々無いんじゃないですかね？
　読めば読むほどに主人公のストイックさにのめり込み、またそれが物語への傾倒につながっていく感覚です。

　現実と非現実の境目が明確で、しかしそれが徐々に飽和していく感覚は、日本という慣れの種族が済む国では非常にしっくりきます。
　文句なしに名作となりえるでしょう！　是非御覧くださいませ！