イチオシレビュー一覧

おそらくは自身のリミットが長くないであろう事を知りながらも、思いがけずに真剣に一人の人を愛した彼の、不器用な愛情表現が印象的ですね。

普段生きていると何かを狙って行動するよりも、特に考えなかったり多少適当にやっているときのほうが、寧ろ何か重要な転機が訪れたりするものですが、この小説はそういう心理を上手く描かれているなと感じました(違っていたらすいません)。

最後のほうは少しあっさりしすぎな気がしなくもないですが、これはこれで良いのかも知れませんね。
普通に幸せな恋愛を描く小説に飽きた人におすすめです。