イチオシレビュー一覧

　二十四歳の女性、空井　彩音（そらい　あやね）は、
暗い洞窟の中で、ドラゴンや魔物がいるファンタジーな異世界に転移します。

　そして彩音は、行方不明だった叔父の空井　猛（そらい　たける）と再会します。

　叔父に頼まれ、叔父のお店の食堂を担当する事になります。

　魔王との戦争が終わり、人間と魔物の共存しようとしますが、人間と魔物の間に隔てられた壁は厚く、上手くいかない状況でした。

　食堂のお店を通じて、人間と魔物が仲良く暮らせるように計（はか）らう内に、３人の男性客と親しくなるのでした。

　彩音は、初めて抱く恋心に揺れるのでした。

　それぞれのキャラ達の心境が変化していく心理描写を、見事に描かれています。
登場してくるキャラクター達の、セリフや存在感から、しっかりと個性が出ている、とても素晴らしい作品です。

ぜひ、ご覧下さい。

※pixiv様にも掲載中しております。

異世界へとやってきた主人公が魔物を相手に食堂を始める、食事の提供を通して生まれる人間模様ならぬ魔物模様をたっぷりと堪能できる本作品。

見どころの１つは本作のタイトルにもある飯です。食事を楽しみながら生まれる会話には温かみがあるだけでなく、純粋にご飯がおいしそうでおなかが空いてきます(笑)

そして、もう１つは主人公と魔物との間の関係性です。どこか影のある魔物が主人公との出会いを通してどう変わっていくのか、また主人公にも新たな感情が芽生えてきて、という様子を見るのはワクワクもありドキドキもありです！

ぜひ読んでみてください。

異世界に迷いこんだ主人公アヤネが、持ち前のおおらかさと逞しさで食堂を切り盛りする物語です。

彼女の作る食事を目当てに来店する魔物や人間達が、先の戦いでこじれた関係を少しずつ取り戻し、親交を深めるのですが、実は主人公と客として来る魔物達との恋愛も絡んでくる味わい深い物語になっています。

彼女が居心地の良い日常を崩して一歩踏み出すのか、この先どうなってしまうのか気になります。

丁寧に描かれた彼らの心情が、ゆったりと前へと進む様子に温かく見守りたくなりました。