イチオシレビュー一覧

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極めてご都合主義展開がミステリーの域に至る様を見よ

  • 投稿者: aosora   [2020年 06月 15日 10時 51分]
自分自身は権力も財力も武力も持たない中年のくたびれたおやじが、ご都合主義展開の極致でどこまでの困難を切り抜けていくのか。予想しながら読み進めても、完全に裏切られることの連続。
端から見ればコメディでありつつも、本人たちは極めて真面目でシリアスというのも面白い。
周囲の人物たちも全員が個性的で魅力的で、キャラの立ち絵や声がイメージできる。
文句の付けがたい絶妙なボリュームも、軽妙な筆運びも素晴らしく。
なろう読みまくって数年、初めてレビューを書きました。

宰相はどこに居場所をみいだすのか??

∀・)こんばんわ。誰かと一緒の部屋で寝ることがあると「いびきが五月蠅い」と指摘されがちなイデッチです。まぁ、自分が悪いワケですけど、言われると悲しくなっちゃいますよね(笑)


∀・)さて、本作はいびきが五月蠅いからではなく、その悲運あるいは人間力の足りなさ?から追放された宰相と二等書記官がその世界を生き抜く話となっております。といっても、政治的で堅苦しい話にはなりすぎてません。とても読みやすくて、そしてコミカルにおとすところをおとしてくれる。面白いと言わせてくれる傑作です。是非あなたも宰相と一緒に宰相の新しい居場所を探しにでてみましょう。きっと楽しめます――
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