イチオシレビュー一覧

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なんとも魅力的な『歩いて喋る役所勤めの猫』、そしてちょっとした異種間恋愛と社会のお話。

 役所にて相談・案内要因として働く、賢く勉強家で時に鋭く格好良い男性――しかしてその外見(種族)は、人間サイズの猫であった。
 労働力として人間に製造されたネコ科ベースの知性種族である彼、三池(通称ミケさん)は、人間社会における自分たち種族の地位の低さに不条理を感じつつ、しかし人を嫌いきるわけでもなく、はたまた全面的に好めるわけでもなく過ごしていた。

 ある日、彼の元に、彼に全力どストレートに好意をぶつけまくる女性が現れる。人間と、社会との関係がそんな女性によって揺らされる中、更にミケさん自身の環境も揺れ動き――

 もふもふかっこいいでっかい猫人間と、ガン押し好き好きアタックの人間女性がぶつかり絡み描かれる大変気持ちの良い短編。ラストまでぎっしり猫的魅力と恋愛のかけ合わせが丁寧に描かれてます。オススメ!
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