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罠溢れる迷宮を潰せ。罠に染めろ

 罠が溢れ魔物が蔓延る迷宮の奥、迷宮の創造者なるバケモノどもがいるという。いるというということは倒せるわけではないということだ。少なくとも常人には。

 殺戮王女と呼ばれる冒険者は単独で迷宮を踏破したというがそれは半分伝説のようなもの。
 次々現れる罠と魔物の群れの前に人間の軍隊などなすすべもなく屠られる。人間に迷宮の創造者の相手は不可能に近い。

 罠魔法という禁忌の魔術がある。

 威力はあるが使いにくいそれに己の魔術回路を書き換えても特化した男がいた。そのせいで宮廷魔導士の道を断たれても。

 あいつらをすべて屠るのだ。
 罠が仕掛けられているならばこちらから仕掛けるのだ。
 踏み込むくらいなら踏み込ませるよう追い込むのだ。
 包囲殲滅せよ。笑って見せろ。

 無敵の魔導士未だ童貞なり。
 魔術の深淵を覗くは罠か真実か。
 恋と呼ぶには足りぬ熱い思いが世界を変える。
 ご一読あれ。
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