イチオシレビュー一覧

　ラマティア国元最高司令官ヴェラルドは、己の信念を貫くために【戦場の図書館】を開館しました。

　飄々としてつかみどころのない彼の本心はどこににあるのでしょうか。

　主人公ヴェラルドの言動が毎回面白いです。一話に一回必ず笑ってしまう台詞があります。登場人物も皆個性的で愛嬌があって可愛らしいです。
　
　作者様は司書資格保持者として図書館に関わっておられたことがあるそうで、図書館の理念や本と人をめぐる永遠の課題が丁寧に描写されています。

　文体は読みやすいですが、扱っているテーマにはいつも考えさせられます。

　図書館や本を愛する方。
そして軽妙な台詞回しを楽しみたい方にぜひおすすめしたい作品です。