イチオシレビュー一覧
▽レビューを書くタイトルを始めに見た時はギャグ寄りの作品かと思いましたが、読んでみればとても良く練られた本格的なIF史作品でした。
本史では独立を保てなかった太平洋の小国ハワイ、そこに幕末の旧幕臣たちを入れることによっておこる化学変化が非常に面白い。
戦争の後も「勝った!完!」とはならずに、キッチリ後始末にも言及する。
戦いだけでなく政治や外交にも重きを置くところは評価高しです。
本史では独立を保てなかった太平洋の小国ハワイ、そこに幕末の旧幕臣たちを入れることによっておこる化学変化が非常に面白い。
戦争の後も「勝った!完!」とはならずに、キッチリ後始末にも言及する。
戦いだけでなく政治や外交にも重きを置くところは評価高しです。
史実で土方歳三が死ぬはずだった日から物語は始まります。そこに帝から停戦命令が出され、旧幕府軍がハワイへ追放になることで、歴史が変化します。
もし純粋なハワイの歴史小説ならきっとスルーしていましたが、そこに土方歳三というキャラを持ってきたことで興味を惹かれました(本作は群像劇で土方が主人公というわけではありませんが)。そして読んでみると土方のネームバリューに頼り切りなどということは全く無く、人物は個性的に、世界情勢は綿密に描かれます。
IF戦記ではありますが、新兵器を開発してアメリカや列強を撃退する、といった展開はありません。それどころか兵器の購入資金に四苦八苦します。逆境を知恵で切り抜ける話が好きな人には特に好みに合うと思います。
物語は第一次大戦後、一時の平和を得て終わります。読後感は良く、余韻のある終わりでした。
もし純粋なハワイの歴史小説ならきっとスルーしていましたが、そこに土方歳三というキャラを持ってきたことで興味を惹かれました(本作は群像劇で土方が主人公というわけではありませんが)。そして読んでみると土方のネームバリューに頼り切りなどということは全く無く、人物は個性的に、世界情勢は綿密に描かれます。
IF戦記ではありますが、新兵器を開発してアメリカや列強を撃退する、といった展開はありません。それどころか兵器の購入資金に四苦八苦します。逆境を知恵で切り抜ける話が好きな人には特に好みに合うと思います。
物語は第一次大戦後、一時の平和を得て終わります。読後感は良く、余韻のある終わりでした。
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